なぜ生徒があなたの塾に行かないといけないのか?
これはお客さんから見た考え。本音を言うと私は塾は必要でないと思っている。一般に言われる今の塾の形態であれば。なぜなら、私が塾に行ったことがなくて、それでも受験はできたから。
「良いテキストがある」「何でも簡単に手に入る」
特に最近では欲しい情報がすぐ手に入る。しかも無料であったり、有料でも低単価であったりする。
「YouTube」には塾の先生がレベルの高い動画を上げている。「学びエイド」も無料で1日3コマまでなら視聴できる。有料でも月額833円。スタディアプリは月980円。しかも質が高い。
また、ググれば答えがすぐに見つかる。これはあるセミナーに参加したときの会話。勉強とは全く関係ないセミナー。休憩時間に講師の人と中学生の子を持つ親がこんな会話をしていた。
もちろん、私が塾の先生であることは知らない。
受講生「子どもに塾を通わせたいのですが、先生はどう思われますか?」
先生 「必要ないでしょう」
受講生「えっ?」
先生 「今はインターネットで検索すると、授業も出ていますよ」
受講生「そうなんですか?」
先生 「そうですよ。中身もいいですよ。しかも、問題もありますし」
受講生「そうなんですか。いい話を聞きました」
先生 「インターネットで検索するといいですよ」
受講生「わかりました。ありがとうございます」
これが、私が直接聞いた話だ。
実際の話をしよう。学校の課題でこんな問題が出題された。
サイコロを6回投げるとき、3の倍数がちょうど4回出る確率を求めなさい。
実はこの問題はインターネットで検索するとすぐ出てくる。検索窓に
「サイコロ 6回 3の倍数」
と入力するだけだ。しかも詳しく解答が解説されている。
また、源氏物語がわからなかったときはこうだ。例えば、源氏物語『桐壷・光源氏の誕生(いづれの御ときにか〜)』だったら検索窓に
源氏物語『桐壷・光源氏の誕生』
と入力すれば現代語訳が出てくる。こうなったとき
「なぜあなたの塾に通わないといけないのか?」
と聞かれたらどうなるだろうか?
「うーん。難しい」
となるかも知れない。そして、これがスムーズ答えられる塾が実は伸びているのだ。というのはそれによって、戦略、戦術が決まったくるから。
少しヒントを出そう。これを答えやすくするには
「誰に」「何を提供するの?」あるいは「誰の」「どんな問題を解決するのか?」
という質問を付け加えてみるとどうだろうか?再度質問
「生徒がなぜあなたの塾に通わないといけないのか?」