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経営の考え方

9店舗から40店舗。そして倒産

人口減少で生徒数が毎年行っている塾がある一方で、多店舗展開してさらに生徒数増やしている塾があります。

今回はそういった拡大している塾に対しての話です。実際に私はサラリーマン時代に急成長している会社に2社勤めていました。

1社は今も成長していて、もう1社は既に倒産しています。以前は経営コンサルタントと言う役職柄、色々な会社を見てきました。

どこも調子の良かったときを知っているだけに色々感じることがあります。その話を。

成長よりも継続

企業にとって難しいことは「成長すること」ではなく、私は「継続すること」だと思っています。

若いときは「グングン成長する会社」にも魅力を感じて言いましたが、何年も自分で経営をしているとそれよりは「続けるのは難しい」というのを感じています。

「自○」倒産が続々

というのは私が最初に企業診断の契約をもらったところは既に倒産しています。

また、当時の別の会社ですが、社長が利益が出過ぎて、「一番高いベンツ」を購入したり、従業員には社員全員が海外旅行に連れていったりしていた会社も既に今はありません。

当時は「税金を払うぐらいなら従業員にと毎年社員旅行は全員で海外に行っていた」のですが、今は倒産してありません。

また、私が知っている限りでは会社のトップが「自×」したところは少なくとも2件は知っています。

倒産に至っては数限りがありません。それだけ継続するということが難しいのです。

「成長」しながら「倒産」に注意

だから、「成長する」中には、頭の片隅には「倒産する」ということの両方を頭に片隅に置きながら経営していかないといけません。

実際多店舗展開していたときに、不採算店を閉めたときがありました。そのときにある問屋さんからこんなこと言われました。

「あー良かった。店舗数が雨後の筍のように出店ばかりしていたから心配していた」

と。採算に合わない店舗を閉めるという選択も必要なのです。

引き抜き

また、塾というマンパワーに頼る業界の場合は成長している中でも従業員の裏切りということも起こりおります。

私が勤めていた会社のように「1店舗を出すのに1億円がかかる」というのであればおいそれと自分自身でお店をすることはできません。

が、塾は簡単に生徒を引っ張って独立していくことが可能です。実際にある塾でパートナーだった先生が生徒を引き抜いて近くで塾を開いています。

また、大手で働いていたときは働いていた社員が独立するために生徒に声をかけて準備をしていた姿を目の当たりにしています。

「成長」と「膨張」の違い

それでは「成長」と「膨張」との違いについてお話ししたいと思います。

「うちの会社は成長している」と言るのは何も「規模が大きくなっている」というだけではありません。

実際にあった塾の話ですが、最初生徒数が100名いた塾が急成長。そして、800名ほどに。大手が進出。さらに拡大が裏目に出て管理できず縮小、縮小で、200名ほどに。今は元の100名ほどになっています。

これだと一時期「膨張」しただけに過ぎず、とても成長したとは言ません。

では成長とは何でしょうか?「成長」については次の2つがないと「成長」とは言ないのです。

それは「人の成長」と「資本の成長」です。続きを詳しく話していきます。

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