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勉強ができたら危ない

指導しているときに子どもの「達成感」や「満足感」というのはとても大切になります。勉強する本人は人間だから気持ちの面の影響で成果に大きな差が出るからです。

気をつけないといけない「できる」と「ほめる」

ですが、気をつけないといけないのは

「できるからやる」
「わかるからする」
「ほめられるからする」

言うこの3つについては気をつけないといけません。通常、勉強するをするサイクル中でこんなサイクルがあります。

「勉強をする」→「勉強ができる」→「ほめられる」→「勉強する」

というサイクルです。一見すると良さそうに見えますか、実はこれには大きな落とし穴があります。

ほめる教育の落し穴

これはずっと以前に書きましたが、

「ほめる教育の落とし穴」

です。というのは

「できることをほめる」

とするとどうなるのかと言うと

「できる問題しかしなくなる」

のです。実はできる問題をずっと続けていくとできない問題をやらなくなってしまうのです。つまりチャレンジしなくなるわけです。

なぜなら、「できたことをほめられている」からです。「自分ができた達成感」というのは勉強するのに対してとても大切です。

そして、できたことがほめられると二重の喜びです。ですが、できたことよりもそれに「チャレンジするという姿勢を認めてあげない」と、できる問題ばっかりしてしまうわけです。

塾の弊害

進級式の塾などでよくあるのがこの弊害です。パターン化した問題を覚えて「できた。できた」とやっていくと確かにできたという達成感はあります。

ですが、その中には子どもにとって大切な思考を鍛えると言う部分はありません。もちろんやってる本人がそれがわかっていて考えているのであれば問題はないです。

ですが、ほとんどの子どもは考えません。具体的な例はあげましょう。こんな問題で「主語に線を引きなさい」というものです。

僕は太郎です。
私は花子です。
彼は翔太です。
あなたはトムです。

こういった同じ問題をたくさん解いていると子どもはゲーム的な感覚になります。作業や訓練になります。

単純に「【~は】だったら主語だ」と思ってしまうわけですそうすると考えることなくパターンで覚えてしまいます。

その意味もわからずです。意味がわからず、解き方だけのパターンで覚えてしまうと応用することがありません。単純に訓練しているだけなのです。

その意味がわからずに繰り返していくと力がつかないのです。これは教育業界では当たり前の話です。

小さい頃にパターン学習をしてしまってできると喜びは入っています。ですが、そうすると難しい問題やちょっとできない問題になると投げてしまいます。

算数で言うと簡単な計算しかやらなくなります。「計算は得意なんだけれど・」という風になってしまうのです、

小学校でやるべきこと

本当は難しい問題であっても頭に汗をかいて、絵を描いたり、図示したりしてその問題を崩していくわけです。

そして、解くようにするのです。そうすると本当の意味での勉強になります。

大切なことは考えること

これからやるべきことは、小学生のときは特に考えることです。できない問題でも考えてチャレンジできるようにすることです。

ほめる教育の落とし穴はこちらです。

ほめる教育の落とし穴1

ほめる教育の落とし穴2

ほめる教育の落とし穴3

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