子育てをしていて後悔することってあるでしょうか?子どもが大人になってから後悔することの1つに
「子どもが自立していない」
ということがあります。その理由について話をしてきます。
「夫婦円満」
「家族仲が良い」
「普通の家庭」
なのに子ども自身が学校に行かなくなったり、あるいは精神的に追い詰められたりしていることがあります。
その理由は何か?と考えてみると実は子どもに対して「過保護すぎた」ということがあります。
もちろん、あなたのお子さんがそうだったからと言って「お母さんを責めている」というわけではありません。私のところも似たような経験をしているからです。
船上で見る子育ての違い
どんなに風に違うのかというこんな話があります。船に乗ったときには外国人と日本人では子どもの接し方についてかなり開きがあるそうです。
例えば、外国人の場合は子どもを好きに遊ばせます。そして、遊んでいてもよほど危ないときでない限り親は口を出しません。いろいろと子どもを自由に遊ばせます。
ですが日本の場合は子どもに少し何かすると「危ないからやめなさい」「危険だから行ってはダメ」と言ってすぐにやめさせるそうです。そして、子ども自身の行動を制限するそうです。
これは子育ても同じです。ついつい先回りして、「子どもに危険を冒させてない」「危ない目に遭わせない」そのために親が先回りしてやってしまうわけです。
そうするとどうするのか?子ども自身が痛い目にあったときに対処できなくなるわけです。社会に出ると痛い目に遭う子が多いのにも関わらずです。
痛い目に遭うということは本当は必要なことなのです。怪我をしないってことは絶対ありません。ただ、大きな怪我をしないようにすればいいわけです。
日々の子育てでわかる自立
先日も面談で話をしましたが、こんな質問をしました。
「2歳くらいの小さい子が鍋のそばにいたときにあなたならどうするのか?」
という質問です。夕ご飯のときにみんなで鍋を頼んでいました。2歳の子どもは鍋が面白そうなので触りたいと思います。そして、触ろうとするときどんな風に親は対応するでしょうか
ある親は「危ない。触ってはダメでしょう」という風に子どもを叱ります。
あるいはある親は、鍋をどけて台所のガスコンロの上で調理をするようにします。
この2つも対処法としては間違ってはいません。ですがこの2つについて問題というのは
「子どもは一切経験をしてない」
ということです。これは私の家内の姉の教育なのですが、その場合にはわざと鍋を2歳の子に触らせるそうです。
もちろん、やけどさせるわけではありませんですが、2歳の子は触ってみて熱いと感じると2度と鍋を触らないようにするそうです。
つまり、「熱いという体験をした」わけです。こうやって経験することによって子ども自身は次の対処法を自分で考えるようにするわけです。
自立させない子育てとは?
「失敗の先回りをして、失敗しないようにする」というのは一見すると良さそうに見えます。
もちろん、そのときはよいのですが、その子にとって経験値が積まれないわけです。
経験値がないと社会では生きていけません。失敗するのも経験値です。ただ命に関わるとか大きな失敗に繋がらなければいいわけです。
これはビジネスでもそうです。例えば10万円も失敗してしまうとか、20万円も損してしまう。というのは十分にやっていけすます。
もちろん100万でも大丈夫です。ですが、これは1億になると社会になるとなかなか立ち直れません。
ですから、1億円の失敗をしないために10万円や20万円の失敗をするわけです。
こうやって小さな失敗を経験しながら、大きな失敗をしないようにするのです。
マーケティング用ででは、「失敗」とは言わず「テスト」と言います。
そういうことをしながら、経験値を積んで、どんどん大きな失敗をしないようになっていくわけです。
いえ、失敗しても立ち直れるようになってくるのです。
お母さんが先回りして、子どもの失敗を先取りして、小さな失敗すら防いでしまうということは、実は大きな失敗を誘発しているということなのです。
失敗しない人はいません。ようは大きな失敗をしないように小さな失敗をたくさんさせていけばいいわけです。
そうすることによってその子自身が成長してきます、それが自立です。
今回に新坂先生が「自立させる子育てサロン」を立ち上げています。そこではいろいろ対談等やっていきますので、興味のある人は以下に登録してください。秘密の対談を公開します。