子育て

善意で失敗する理由

朝からこんなメールいただきました。

[注意]あなたのメッセンジャーリストにあるすべての連絡先に、 Jayden K. Smithの友情要求を受け入れないように教えてください。

彼はハッカーであり、あなたのFacebookアカウントにシステムを接続しています。 あなたの連絡先の1人がそれを受け入れると、あなたもハッキングされるので、 すべての友達にそれを知らせてください。

受け取ったとおりに転送されますので、 このメッセージを指で押さえてください。

そうすると、 真ん中の一番下右手に転送ボタンがあります。 それをタッチし、あなたのリストにある人の名前をクリックすると、それがあなたの友人達に送信されます 以上宜しくお願いします! お互いに被害者にならない為に、、

これは以前流行したチェーンメールなのですが、送った人は「善意」で私のところに送ってくれています。

1人2人ではなくたくさん。私も何度もこういったメールを送ったことがあって失敗したので、まずは検索。

すると事実ではない内容がサイトに出ていました。実はインターネットで怖いのは

「検証せずに広めてしまうこと」

です。私も何度もやってしまっています。今でもたまにやってしまうことがあります。

もちろん、「悪意」があるのではなく、

「読者のためになれば」

と思って、動機は「善意」なのです。ですが、それは「ウソ」だったのです。

例えば、「偉人の名言」とされているものも本人が言っていないということも多数あります。

調べてみると違うようです。具体例を挙げますと、

私も考えずに広めた例

以下は有名な文で、私も何も考えず広めてしまいした。

地震での話

ある宗教家の方が書いたものです。一部では本を売るためにやったのでは・・という話もあります。

私の「善意」がその宗教家のお金儲けの片棒を担いだわけです。

気仙沼で発見された携帯に残された最後のメールです。

この原稿は私が担当をしている新聞の
今月分の原稿です。
いつも手書き文字とイラストを書いています。

「もうバッテリがないよ
痛いと言わなくなったので
妹はさっき死んだみたいです。(T。T)

埼玉はだいじょうぶですか?
またお父さんと一緒に
ディズニーランドに行きたかったです

お父さん 今までありがとう
だいすきなお父さんへ
本当にありが

享年 長女17才 次女14才 」

真横で妹が死にゆくなか
どんな想いで暗黒と極寒の中、彼女はメールを
残したのでしょう。涙が止みません。

48才のお父様よりこの携帯を見せていただきました。

一周忌の11日(日) 宮城の地にて
祈りの会を行わせていただきます。

14時46分に黙祷を行います。
どうか、皆様各々の場所にて黙祷を御奉げくださいますよう。

「最後に伝えたかったこと
~故人に伝えたい47のメッセージ~」 はこのような
命の大切さを気づかせていただける、ご遺族様の機長な
言葉を、同じく手書き文字・挿絵いり のタッチで出版
いたしました。

点字本・朗読CDもまもなく完成予定です。

地震で亡くなった姉妹で姉の最後のメッセージだそうです。私も内容に感動して即転送してしまいました。

これに対してこれは偽造ではないかというと指摘があります。別のサイトではこんな指摘がありました。

参考サイト http://n-styles.com/main/archives/2012/03/10-040000.php

ポイント

・父に送るメールで妹のことを「妹」と書くはずがない
・携帯電話には予測変換があるから「ありが」で止まるのはおかしい
・妹が死んだのに顔文字を使うのはおかしい
・「ありが」まで打って送信(もしくは保存)ボタンを押すのは不自然
・そもそも文体が年齢に合っていない

など。

冷静になると、死ぬときにこんなことを書かないように思います。死ぬときは突然に襲った「死の恐怖」におののくはず。

それはJALの事故に遭った死の直前に書いたメモからもわかります。

他にもあります。これも私がやってしまいました。

アップルの創業者。スティーブジョブスのもっともらしい言葉

以下の言葉です。

STEVE JOBS Last Words -
スティーブジョブス最後の言葉

I reached the pinnacle of
success in the business world.
私は、ビジネスの世界で、成功の頂点に君臨した。

In others’ eyes, my life is an epitome of success.
他の人の目には、私の人生は、
成功の典型的な縮図に見えるだろう。

However, aside from work, I have little joy.
In the end, wealth is only a fact of life that
I am accustomed to.

しかし、仕事をのぞくと、喜びが少ない人生だった。
人生の終わりには、富など、私が積み上げてきた
人生の単なる事実でしかない。

At this moment, lying on the sick bed and
recalling my whole life,
I realize that all the recognition and wealth that
I took so much pride in, have paled and become
meaningless in the face of impending death.

病気でベッドに寝ていると、
人生が走馬灯のように思い出される。

私がずっとプライドを持っていたこと、
認証(認められること)や富は、
迫る死を目の前にして
色あせていき、何も意味をなさなくなっている。

> In the darkness, I look at the green lights from
the life supporting machines and hear the
humming mechanical sounds,

この暗闇の中で、生命維持装置の
グリーンのライトが点滅するのを見つめ、
機械的な音が耳に聞こえてくる。

I can feel the breath of God and of death drawing closer…

神の息を感じる。死がだんだんと近づいている。。。。

Now I know, when we have accumulated
sufficient wealth to last our lifetime, we should pursue
other matters that are unrelated to wealth…

今やっと理解したことがある。

人生において十分にやっていけるだけの
富を積み上げた後は、富とは関係のない
他のことを追い求めた方が良い。

Should be something that is more important:
もっと大切な何か他のこと。

Perhaps relationships, perhaps art,
perhaps a dream from younger days …

それは、人間関係や、芸術や、
または若い頃からの夢かもしれない。

Non-stop pursuing of wealth will only turn
a person into a twisted being, just like me.

終わりを知らない富の追求は、
人を歪ませてしまう。私のようにね。

God gave us the senses to let us feel
the love in everyone’s heart, not the illusions
brought about by wealth.

神は、誰もの心の中に、
富みによってもたらされた幻想ではなく、

愛を感じさせるための「感覚」
というものを与えてくださった。

The wealth I have won in my life I cannot bring with me.
私が勝ち得た富は、(私が死ぬ時に)
一緒に持っていけるものではない。

What I can bring is only the
memories precipitated by love.

私が持っていける物は、愛情にあふれた思い出だけだ。
出典 https://m.facebook.com
That’s the true riches which will follow you,
accompany you, giving you strength and light to go on.

これこそが本当の豊かさであり、あなたとずっと
一緒にいてくれるもの、あなたに力をあたえてくれるもの
あなたの道を照らしてくれるものだ。

Love can travel a thousand miles.
Life has no limit. Go where you want to go.

Reach the height you want to reach.
It is all in your heart and in your hands.

愛とは、何千マイルも超えて旅をする。
人生には限界はない。

行きたいところに行きなさい。

望むところまで高峰を登りなさい。

全てはあなたの心の中にある、

全てはあなたの手の中にあるのだから

What is the most expensive bed in the world? –
“Sick bed” …

世の中で、一番犠牲を払うことになる
「ベッド」は、何か知っているかい?
シックベッド(病床)だよ。

You can employ someone to drive the car for you,
make money for you but you cannot have someone
to bear the sickness for you.

あなたのために、ドライバーを誰か雇うこともできる。
お金を作ってもらうことも出来る。
だけれど、あなたの代わりに病気になってくれる人は
見つけることは出来ない。

Material things lost can be found.
But there is one thing that can never be
found when it is lost – “Life”.

物質的な物はなくなっても、また見つけられる。

しかし、一つだけ、なくなってしまっては、
再度見つけられない物がある。

人生だよ。命だよ。

When a person goes into the operating room,
he will realize that there is one book that he has
yet to finish reading – “Book of Healthy Life”.

手術室に入る時、その病人は、まだ読み終えてない
本が1冊あったことに気付くんだ。

「健康な生活を送る本」

Whichever stage in life we are at right now,
with time, we will face the day when the
curtain comes down.

あなたの人生がどのようなステージにあったとしても、
誰もが、いつか、人生の幕を閉じる日がやってくる。

Treasure Love for your family,
love for your spouse, love for your friends…

あなたの家族のために愛情を大切にしてください。
あなたのパートーナーのために、
あなたの友人のために。

Treat yourself well. Cherish others.

そして自分を丁寧に扱ってあげてください。
他の人を大切にしてください。

追伸
そしてティムクックに、送った言葉が、

「スティーブならどうするだろう?」
と、考えるな!

これも私も広めていました。ですがこんな指摘のサイトがありました。

サイトhttp://agora-web.jp/archives/2018733.html

これらは本当に、スティーブ・ジョブスの最後の言葉なの?
端的に答えると、NOだ。
どうしてそれがわかったか?以下をちょっと見てほしい

Were Those Really Steve Jobs’ Last Words?

Short answer ? NO.
How do we know this? Let’s take a look…

 

本当の最後の言葉が何か、僕たちは知っている
2011年10月30日付けのニューヨークタイムスに、ジョブスの妹であるモナ・シンプソンによる追悼が掲載されている。 その中で、ジョブスの最後が、語られている。
We know what his last words really were

On the 30th of October 2011, the New York Times printed an eulogy by his sister, Mona Simpson. In that eulogy, she described his last moment :

 

スティーブ・ジョブズは、人工呼吸機をしていなかった

Steve Jobs Was Not On Artificial Respiration

 

 

スティーブ・ジョブズは、病院で亡くなっていない

Steve Jobs Did Not Die In A Hospital

実はインターネットでの話の怖いところは

「検証がなされていない」

ところです。出版されている本でも「うん?」というのもありますが、少なくとインターネットの文章よりはマシです。

一度自分なりに考える必要があります。

子どもには「一時の感情」ではなく「冷静な思考」

インターネットが広がっている時代は、情報を集めることよりも、情報を判断する力と、取捨選択する力が必要になってきます。

まずは、ひと呼吸おいてから、冷静に判断必要があります。そういった教育が必要です。

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