指導しているときの話です。
目次
できないときは戻る
難しい問題が出てきたときに、解けるようにするには、1つ前のステップに戻るというのが有効な方法です。
ですが、そのときに大切なことは「できた」のではなく、「いつでも使えるのか?」ということです。
完全に使える形にしておかないと、難しい問題にできたときには、実際には使えなくなるのです。
九九は考えていては使えないという話
わかりやすい例でいうと小学校2年生のときに習う九九です。九九は何度も練習して暗記して覚えますよね。
そして、自然と口から出るような形になるまで練習しておきます。そうすることによって普段の計算が楽になります。ですが、大抵の文章題の問題はそこまでやりきっていないのです。
勉強に関していえば「考える」+「トレーニング」
勉強というと「考える」というイメージがあります。が、その残りの半分はトレーニングなります。
わかったことをすぐにできるように繰り返し何度も練習することです。通常、60点~70点の子というのはわかった時点で終わってしまいます。
その後のトレーニングは足らないから点数が取れないのです。わかった上でさらにそれのトレーニングを積んでスムーズにできるようにするそれによって高得点ができるわけです。
ただしトレーニングだけでもダメな理由
よくプロの選手だった人が、自分が指導するコーチや監督になってうまくいかないときがあります。
その理由というのは自分自身が才能があって自然とできたことが、人に対して教えられないわけです。
それは理屈がわかっていなくて、体で覚えているだけだと人に対しては教えにくいわけです。
「なぜそうなるのか?」というのを理解してからトレーニングを積まないといけません。
勉強も同じです。単純にパターン学習をすると解き方がわかるのですぐにできるようになったと思います。
でも、その理由を聞くとわからないのです。さらに追求すると怒り出すという形になります。
考えないでパターン学習だけで身につけてしまうと学年が上がるたびにわからなくなるのです。
イメージできるのか?
文章問題でも計算問題でも大切なのはそれがイメージできるかです。2×3というのが2個のリンゴが3皿あるというイメージできると理解しやすくなります。
それが記号の上だけでやってしまうと難しくなったときにできなくなるのです。勉強は学年が上がると抽象化します。
だから、具体的なときに「腑に落ちる勉強」をしておく必要があるのです。
特に文章問題についてはパターンだけではなくて、まずは絵に描いたり、図に書いたりして自分自身で目に見える形にできるかをやります。
あとは繰り返し行っていくだけです。それがとても大切なのです。特にお子さんが小さいうちはこのトレーニングができてないと小学校の高学年や中学校になる。
さらに高校になると理解できるない問題が増えてしまうのです大切なのはイメージできるかです。
立体図形は実際に作らせる
計算問題や文章題ができるのに立体図形ができない子がいます。そういった子は授業中ほったらかしにして本人にその立体図形を作らせます。
立体の図形を実際作ってみて自分でイメージできるようになって、今度はスムーズにできるようになるのです。
そういった地道なことをやってから公式や中身を覚えていくとぐっと自分自身の身近なものになります。
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