勉強法 子育て

やっているのに結果が出ないわけ

「勉強していても成績が上がらない」
「やっているのに伸びない」

という子がいますよね。実はこれってこれから生きていく上でとても多い「間違い」が原因で起こることなのです。

それは

「ズレ」

です。本来の目的を忘れて、一生懸命にやるから「結果」が出ないのです。

漢字練習500回の宿題

たとえば、学校が出す宿題に

「漢字を何回も書く」

というのがあります。この目的は

「漢字を覚える」

というのが目的ですよね。決して

「書くのが目的」

とか、変な話ですが、

「ノートを埋めるのが目的」

とかでもないです。また、

「間違った人への懲罰」

という意味ではないはずです。

「子どもの学力が少しでも上がるのであれば」

というはずです。そうすると

「何回も書くことに意味はない」

ということになってきます。実は

「必要以上に何度も書く」

ということは意味がないです。

「えっ、何度も書くことは大切では?」

と思うかも知れません。実は何度も書くときは

「意識して書かないと覚えない」

のです。実際にあった話ですが、漢字を書く宿題で

「1つの漢字を50回」

というのがありました。これが10文字あれば

「500回」

です。こんなに書く子は途中から真面目に書かなくなります。面倒くさいので。

実は私も最初は真面目に書いていましたが途中からこんな漢字の練習をするようになりました(笑)

「川」という字です。

書くだけならこれが効率がいいです。大切なのは

「何のためにするのか?」

という目的です。最初にそれをはっきりさせることです。

「覚えて書けるようになる」
「普段の生活で使えるようにする」

のであれば、最初に漢字の元々持つ意味を教えて、何回か練習させればいいです。

あとは確認をいれればいいです。

本来の目的は何?

こういった「本来の目的と違う」ということは

「科目別の勉強法」

でも

「子育て」

でもあります。本来の目的と違ってくるので、結果が出ないのです。やっていることがズレていますから。

国語を勉強する目的は?

たとえば、私は国語の授業のときに最初にこんな質問をします。

「なぜ、国語の勉強をすると思う?」

そうするといろいろな回答が返ってきます。

「将来役立つから」
「受験に必要だから」

「漢字とか知らないと社会に出て不便だから」

とか。どう思いますか?実は国語の勉強とは

「国語とは、相手の言いたいこと、伝えたいことを正確に理解する。
そして、自分の伝えたいこと正確に伝えるために勉強する。」

のです。大切なので

「国語とは、相手の言いたいこと、伝えたいことを正確に理解する。
そして、自分の伝えたいこと正確に伝えるために勉強する。」

です。この目的をはっきりと意識することです。そうすると勉強の仕方が変わってきます。

「漢字を覚える」
「語句の意味を覚える」

「読解問題を解く」

のもお互いの理解のためになってきます。

子育ての目的は?

では

「子育て」

ではどうでしょうか?

「何のために【子育て】をしている」

のでしょうか?

「親の責任のため?」
「親の自己満足?」

違いますよね。動物的に言っても

「自立させるため」

です。たとえば、「キツネ」。最初は子どもを育てていますが、ある時期に来ると子どもキツネに噛みついて追い出します。

それは

「自立させるため」

です。最初は「子ギツネ」はびっくりしますが、何度も繰り返されるので仕方なく、家族から離れていきます。

そして、別の場所で伴侶を見つけて新しい家族を作っていきます。そうやって、自分たちで生きいきます。

動物は本能で

「子孫を残すためにはそれが大事」

と思っています。では人間は本当の

「子孫を残すために自立させる子育て」

をしているのかと言うと疑問です。本当は

「自立してくれたら」

と思いながら、手を出したり、口を出したりするのです。そういうときは

「最終目的を見つめてみる」

のです。

「何のためにやっているのか?」

とそうすると、勉強も、子育てもすごくすっきりとします。細かいことなど気にならなくなります。

逆にそれがはっきりしないとやることがブレます。子育てが

「子どもの幸せ」

と言うと少しブレるかも知れません。幸せは感じるものであって人によって違うから。

たとえば、私の場合は

「楽だけれど面白くない8時間の仕事」

であれば

「大変だけれど面白い12時間の仕事」

を選びます。その方が

「幸せ」

を感じるからです。親は最初の方を勧めてきます。

「お前のためを思って」

と。まずは、子育ての目的をはっきりさせることです。

「もし親が亡くなったときに子どもは自立しているのか?」

と。そう考えると子育て方も違ってきます。親御さんは愛情タップリです。

ただ、本来の目的と違った愛情のかけ方をすると、結果も違ったものになってしまうのです。

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