先日高校部担当の柳田先生から面白い話を聞きました。それは
「有名高校でもタイプがわかれる」
という話です。有名高校というのは、東大や京大に入る高校です。そんな高校でも大きく2つのタイプに分かれるそうです。
1つは、
「本当に賢くて高学歴の子」
そして、もう1つは
「お膳立てされた高学歴の子」
だそうです。別の言い方をすれば
「お膳立てされた点数の取れる子」
です。たとえば、
「本当に賢くて高学歴な子」
というのは周りも楽です。わからなかったら自分で調べていくので何でもこなしていきます。
当然社会に出ても
「使える大人」
です。一方、
「お膳立てされた高学歴の子」
というのはどうでしょうか?それは
「周りに支えられないとできない」
のです。つまり、
「教えてもらう」
「環境を整えてもらわないとできない」
です。具体的にいうと、会社に入ったときに
「環境が整わないと何もできない」
のです。その関係ではないですが、今回
ノーベル賞で本庶佑先生が受賞されました。
そして、それに関連して、ノーベル賞受賞の出身高校を調べた人がいたのです。
以下がその表です。
そして見てみると
「地方の高校出身」
が多いのです。大都市ではなく地方です。そして、どちらかという西です。
都市部でないのは当然の結果かも知れません。というのは、地方では
「都市に比べて勉強する環境が整っていない」
のです。田舎にいくと予備校もないですし、あっても通うのに不便です。また、情報も少ないです。
大都市では勉強する環境は整っていますし、勉強はスムーズにできます。
だから、田舎ほど勉強をするための苦労はないのです。そのため、勉強する気の人は、
「自分で頭を使って考えてやるしかない」
のです。たとえば、参考書なども何度も何度も読み込んでいきます。わからない問題も簡単に教えてもらえるのではなく探して、調べてやっていきます。
そうやって
「身につく勉強」
をしていくのです。確かに受験に関していえばかなり遠回りなのかも知れません。
ですが、
「自分の頭を鍛える」
「自分でやり抜く力をつける」
という意味ではプラスに働いているのです。
「一見不合理に見えたことが勉強に関しては合理的なのです」
というのは、答えがすぐに見つからないので自分で思考したり、試行したりする必要があります。
こうやって
「考える力がつく」
のです。これは私もそうでしたが、やっているときは大変面倒で、苦しかったのですが、今となっては
「答えを自分で探す」
「自分で方法を考える」
ということが今の仕事にとても役に立っています。
「一見遠回りに見えても自分で考えさせて、自分でやらせていくこと」
がとても重要なんですね。