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父親不要論

 

子育てをしているとどうしても母親の比重が高くなっています。また、母親は自分なりの子育ての考えがあるので父親は口出さない方がいいと思ってしまうかもしれません。

もっと厳しいなことを言うと「お金だけ出してくれて口を出さない方がいい」と思うかもしれません。果たしてそうでしょうか?

倒産企業の立て直し専門のコンサルタントが見た事実

実は私は仕事柄子供と話をするときその背景にある親子関係を重視します。もっと言うとお母さんやお父さんとの話の中でお父さんやお母さんがどうやって育てられたのかを考えます。

両親との関係いうのは自分の性格を作る上で切っても切れないものなのです。どちらかの関係を無視して子どもを育てることはできないのです。

というのは以前に「倒産する企業の立て直し」をしていたコンサルタントと仕事をしていたときに、最後に見ていくのは

「社長の親子関係」

です。つまり、それだけその人に与える影響が大きいのです。企業を再建させるには周りの力を借りないといけません。特に社長の家族の力です。

社長が家族とうまくいっているときは会社を建て直すのはできる可能性があります。ですが、家族関係がうまくいっていないと企業の再建も難しいのです。

父親不在。母親不在はどうするのか?

今は3人に1人の割合で離婚しています。当然ですが、「父親だけ」「母親だけ」というご家庭もあります。

そうでなくて、例えば単身赴任で父親と一緒に住んでいない場合もあります。そういった場合はどうなるのでしょうか?どういった影響があるのでしょうか?

1つは、父親、母親が相手のことをどう思っているのか?が子どもに影響を与えるのです。

たとえば、父親が不在でも母親が父親を尊敬して感謝していれば子どももそれに影響を受けます。

また、離婚しても相手に恨みがあっても子どもにそれを見せないようすると影響は小さくなります。

五十歳を過ぎてからでも出る親子関係の影響

先日息子と一緒に携帯電話を交換しに行きました。私は今までずっとガラケーでした。家内もガラケーです。

そして、中古の iPhone 6を持っています。これは、動画撮影用とオンラインの操作のサポート用に使っていました。

ガラケーも iPhone 6も充電していてもすぐ切れてしまいます。バッテリーの交換かと思いましたが、いつも2つも3つも機器を持つのが面倒くさいので思い切って iPhone 8にしました。

その時の話息子からこんなことを言われたのです

息子から言われたある言葉

「お父さん。もっと思い切って交換すればいいのに」と。

ウチの息子は欲しいと思ったらじっくり考えてすぐに購入します。もちろん、ムダ遣いをするということは私よりはありません。

どちらかと言うと慎重派です。が、買うと決めたら購入方法を検討して上手に購入します。

一方、私の方は携帯電話を交換するのにまずは家内の許可を得ます。そして、「電話交換するんだけど・・」と確認してから交換します。

一方、本当に欲しいとなったら人の言うことを聞かないで絶対に購入することもあります。これは昔から変わりません。

ですが、ほとんどのものを購入するときは周りの目を気にしてしまうのです。そのときに息子が言ったのは「本当に欲しいと思えば、遠慮なく買えばいいのに」と

実はこれは私自身が気づいていませんが、今までの習慣です。私自身は小さい頃厳しく育てられました。

中学生以降はそれほどでもないですが、それまでの癖がついているのです。それは何かと言うと「親に怒られないか?顔色をうかがう癖」です。

小さい頃は怒られないか心配で、親の顔を見ていました。その習慣が今でも残っているのです。

無意識のうちに出る親子関係

これは以前にも書きましたが、こんなことがありました。新坂先生の所に行ったときもふと自分自身の振り返ったとき、愕然としたことがあります。

新坂先生の塾に見学に行ったときのこと。それは新坂先生ところに来ている生徒は怪我をしました。

そして、私が薬を買いに行くのを頼まれたときです。私はその場所に初めて行ったので土地勘がありません。

どこに薬局があるのかわからず、聞いてもわかりません。しかも、複雑な場所なので迷ってしまったのです。

そして、遅くなって薬を購入して買いに行ったとき最初に頭をよぎった「新坂先生に怒られないだろうか?」というものです。

誤解のないように言いますと、新坂先生はそういうことでは決して怒る先生ではありません。

どちらかと言うと優しい先生です。写真のようにやさしく、やわらかな先生です。ふと思ったのです。

常に「怒られないだろうか?」と考えている自分に。実はこれ小さい頃の育てられ方でついつい怒られないかと考えてしまうのです。

こういった育て方というのは何歳になっても子どもの行動に影響しています。

私は優等生。でも問題が潜んでいた。

実際の話、私は小学生の時はやんちゃでしたが、中学生のときはどちらかと言うと優等生でした。

高校生でも優等生までと言わないでも先生の評判はよかったほうです。当然ですよね。それは「親の顔色を見る」という訓練をされていたわけですから。

先生の顔色を見ながら対応するわけですから評判が良かったわけです。相手の期待に応えようとして答えるのです。

外から見ると「良い子ですね」と。学校ではそれでよかったのですが、それが会社に行くと爆発することになるのです。

上司とのトラブル

当然ですが、上司特に社長との相性はよい方でした。会社に勤めても「どんなことを言えば相手が喜ぶのか?」がわかっているので、比較的上の人からは可愛がってもらいました。

最初の会社では、社長と一緒にお酒を2回も飲んだのは同期の中では私だけです。次の会社では社長と毎週3回お酒を飲みにつれていってもらいました。

ですが、本当は「自分を殺して生きている」ので、ストレスも知らないうちにたまってしまいます。

そして、貯めて貯めて爆発するのです。そして、会社を辞めるのです。

そして、独立。周りを見るとうまくいかない

ビジネスをするようになると「周りをよく見る」という行動は逆にそれがマイナスに働きます。

周りの顔を見すぎると自分自身の意見を通すことがないからです。ビジネスでは「他と同じなことをすると潰れる」のです。

逆に、たとえ誰から反対されようが自分自身の意見を通す必要がときは、みんながやっていることと逆としないといけないこともあるのです。

同業者に気に入られるようなことをすると、自分が潰れてしまうのです。また、他の例もあります。

トラブルメーカーの問題点

仕事をしているとどうしてもトラブルを起こす人もいます。「なぜそんなにトラブルを起こすのか?」と不思議なくらいです。

本人も「トラブルを避けたい」と思っているのですが、ついついトラブルを起こしてしまいます。

人間ですからトラブルはあります。ですが、トラブルを起こしてから、さらに怒っている相手に油を注ぐように怒らせるわけです。

あるいは会社に勤めていてもついつい上司と喧嘩になって反発してしまう。さらに社会に対して攻撃的になってしまう。

周りの人から見ると「上司のいうと事なんかハイハイとって流してしまえばいい」のにと思うのに、いちいち突っかかってしまうのです。実はこれには共通点があったのです。

父親との対立

これは全ての人にあてはまるわけではないですが、今の行動が父親や母親との関係が影響することが多いです。

例えば上司というのは権力者です。家族で言うと父親です。その父親との関係がうまくいってないと後々上司と子の関係がうまくいかないことがあるのです

実際にあった例ですが、いつも上司とトラブルを起こす人がいました。その人と深く話をしていたら、その父親が借金をして逃げてしまった。

それで母親は父親ずっと憎んでいた。もちろん育てられた本人も父親に対して憎んでるわけです。

そういった気持ちでずっと大きく育ってきました。そして、会社に勤めても今度は上司とトラブルになってしまうのです。

上司とぶち当たってしまうのです。また、ある人はこんなことがありました。父親が母親に対して酒を飲んで暴力を振るう。

息子はその母親を守るために父親と戦う。父と母は離婚したものの本人はその光景が頭から離れない。

そして、ことあるごとに仕事をしても無意識のうちに上の者とトラブルを起こすのです。

ですが、部下とか下の者に対して非常に優しい良い上司となるのです。

価値観を押し付ける父親

またこんなこともあります。父親から父親の価値観を押し付けられて、父親を非常に嫌がる。

そのあと何度も反発して、父親のことを許すことができない。そう思いながらも自分自身もそれに囚われてしまった。

自分の子育てのときには「絶対に父親のようにならない」と思っていたのに子供に対して自分の価値観を押し付けてしまう。

逆に自分の意見を言わない父親になってしまった。

勉強を強制する母親

あるいはお母さんでもあります。両親から厳しくしつけられて、長い間勉強を強制的にさせられていました。

自分は「絶対こんなことはしない」と思いながら、ついつい「子どものためにこれだけはしないとけない」と思っていた。

中学受験をすることになって、勉強をしていたら、子どもが顔チックに。それだけ自分が追い詰めたことに気づく。

振り返ったら自分が母親からされたことと同じようにことをしてがく然としてしまった。

どちらにしろ両親の影響を無意識のうちに受けてしまっているのです

どうすればいいのか?

結局は自分自身をどれだけ客観的に見つめられるかです。自分自身のことをまるで他人が見るように見ると自分を見てみることです。

また、「子どもがダメ」というのではなく、「何がその原因なのか?」を自分自身に振り返ってみるのです。

たとえば、「字が汚い」という子がいます。親はそれに対して「ガミガミ」と言います。一方、「ダメよ」とさらっと流す親もいます。

事実が同じなのにとらえ方が親によって違うのです。確かに「字は汚い」ということは変わりませんが、それ対してとる行動は親によって違うのです。

怒りの原因は自分

私の場合はどちらという「理」で動くことより「情」で動くことが多いです。「損とか得」というよりも、「この人のためにしたい」とか「この人のためにがんばる」ということが多いです。

そして、私が何度が激怒したことがありました。その理由を聞くと「それは仕方がない」と周りの人から言われます。

ですが、表面上ではそうでしたが、実は自分自身の問題でもあったのです。

それは「両親との関係」でした。私とのところは両親との関係は特に問題はありませんでした。

ただ、自分自身が満たされなかった気持ちを誰かにぶつけるところがあったのです。

それが自分のトラブルの原因だったのです。先ほどの話と同様で自分のことを客観的にみることができたからです。

それがわかれば、腹が立つことはなくなりました。相手に期待しないのですから、腹も立たないのです。

組織の中でも必要な父性と母性

私自身をもともと経営コンサルタントをしていたので組織の中で必要なものというのがわかっています。

1つは父性です。父性というのは「ルール」や「決まり」や「成果」といった社会の面で厳しい面です。

これがないと組織をうまく回っていきません。「なあなあ」で済ますわけにはいかないのが仕事です。

あるいは社会では「ルール」がなければ回っていきませんので、その「ルール」を守ったりやるべきことをやらないといけないのです。

一方、それだけでは人間は生きていきません。人と人の温かみや、失敗したときの励ましやフォローしてもらったうとか。

そういった母性の部分が必要なのです。だから、どちらも必要なのです。これは家族でも同じです。

夫婦揃って勉強に対して子供を責めてしまうと子供の逃げ場がなくなってしまいます。

父親が厳しくて、お母さんに対してお前が甘いからと言われるかもしれませんが、子供にとってはそういった逃げ道も必要なのです。

父親は不要なのか

「お父さんはお金を出すだけで教育に口出さないでいい」

というのが母親としては楽かもしれません。

逆にしんどいかもしれません。どちらの母親に気をつけて欲しいのは子どもを自分の意のままに操ろうとすることです。

当然、旦那さんはたまにしか見ていませんから、口を出してくるかもしれません。

ときには「鬱陶しい」と思うかもしれません。ですが本当のことを言うと子どもと母親が近すぎると、近視眼的な目でしか見えないので。

客観的に見られないことが多いのです。そのときに旦那さんが登場します。たまにしか見てないからこそ客観的に見えることもあるのです。

ちょっと子どもから離れて見てみるということが本当は大事なにそれが見えなくなってしまいます。

それが受験が近づけば近づくほどです。というのは、大抵は他人へのアドバイスは比較的良いアドバイスができるからです。

実例

仕事でもプライベートでも常に私は2人で接するようにしています。プライベートで言うと家内と私。

あるいは息子と私です。私の判断が全て正しいと思わないので、客観的に意見を聞くわけです。

そうすると 自分自身の気づかないことが多いので、「そういうことか」気づくことがあります。

当然、相手はイエスマンではありません。私にとって耳の痛い話もしますし、間違いを指摘されます。

ですが、それで大きな間違いを減らすことができるのです。

また、ビジネスでもそうです。パートナーの新坂先生は私に対して耳の痛いことを言います。

そして、考え直すことにしています。もちろんマイナス面も言いますが、それはそれで基本的な価値観が同じであれば、それが逆に大きな失敗を防ぐことになるのです。

そして、絶対に気をつけないといけないことは自分自身の意見が絶対に正しいと思わないことです。

子育てで、失敗はつきものです。私だって失敗します。子育てをしてから「これでよかったのかな」という思うことがあります。

それはたとえ順調よく行ってたとしてもです

カリスマの言うことは鵜呑みにしたない

「もっと考えなさい」と子どもにいうかも知れません。実はこれはみんなに当てはまることです。

もちろん、私も。子育てをしていると「だれかにすがりたい」「何か教科書のようなものがあって、そのとおりやればいい」と思うかも知れません。

ですが、子育てはそんなに何でもうまくいくわけではないのです。参考にするのは結構ですが、あくまでも子どもにとってその方法が合うかどうかだけなのです。

たとえば、勉強では「何度も声に出して書きなさい」という方法は間違ってはいません。

効果的な1つの方法です。ですが、「勉強が大嫌いな子」にはそれをやる気すらないのです。

それであれば「マインドマップ」を書いて絵を描かせた方が効果があがるのです。そうやって、子どもの成長に合わせてやっていくのです。

まずは、自分のことを知ろう

子どもに対すると対応は基本的に親の考え方1つでです。同じ子どもの態度を見ても、親によって違った対応をします。

それには「絶対これが正しい」というものはないかも知れません。ですが、少し客観的に見ることで行き過ぎることは防げます。

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