親子でトラブルになるのは、基本的に
「親の要求水準が高い」
ということが原因にあります。元々親が求めているレベルが高いので子どもがやらないと
「何でやらないの」
と思います。ですが、ほとんどの子がそんな子です。実際に
「音読した方がいいよ」
と言われてすぐにやる子はほとんどいません。何度もしつこくやってようやく何人かはやります。実際にそんなものです。
実際にもし保護者の方の言う通りする子がいればそれはかなりできる子になります。
ですが、ほとんどの子は親の言うことを聞かないものなのです。
正論では子どもは動かない
子どもに話をするときは大抵は保護者の方が言うとが正しいことが多いです。
いわゆる
「正論」
です。ですが、人は「正論」だけでは動かないのです。正論を相手にぶつけていけば、よくなるのであればこんな楽な仕事はありません。
実際に今は「正論」だけであれば、AIが代わりにやってくれます。以下を見てください。
これはある会計ソフトの質問チャットです。これは経理に対しての質問に対してAIが自動で答えてくれるのです。
つまり、人が不要なわけです。簡単な質問であれば AI が答えてくれるのでわざわざ人に頼る必要がないわけです。
これは24時間休みなく対応してくれます。これを勉強に置き換えてはどうでしょうか?「正しい勉強の仕方を教えてください」とチャットに入れると AI が勝手に答えてくれます。
「このように勉強すればいいですよ」と。さらに自分の状況を入れて相手に質問すれば自動で答えてくれます。
これは最近の有料のダイエットアプリも同様なシステムが組み込まれています。
自分の自身の「身長」「体重」「年齢」「運動」「食事の量」などの項目を入れていくと AI が自動的にトレーニングメニューを考えてくれたり、アドバイスをしてくれたりしています。
そうすると今までやっていたコーチが不要になってきます。これが塾だと正論を吐くだけであれば塾の先生は不要になってきますよね。
授業は「動画」を見て、そして、質問はAIが答えてくれるのであれば、塾の先生は必要ないです。
ですが、それだけでは子どもは変わっていきません。
「正論」以上に大切なこと
実は大切なのは
「正論を言う」
のではなく、
「子どもの言うことを理解して、寄り添っていくこと」
です。それはまだAIではできません。それは人間しかできないのです。そして、
「どうやってできるようになれるか?」
を考えさせることなのです。実際に子どもが変わっていったり、勉強をしたりするのは決して「正論」でないのです。
それは
「どれだけ子どものことを理解できているか?」
なのです。
これは大人も同じです。
それは職場でも同じではないでしょうか?正論を言う人よりも、あなたのことを理解してくれて、より沿ってくれる人であれば、その人の言うことを聞こうと思うのではないでしょうか?
本質的には人間は変わらないものなのです。