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「ほめる教育」の落とし穴

何度も記事を書いていますが、褒め方のポイントについてです。

ほめる教育の落とし穴

世間一般では子供を育てのに

「褒めなさい」

という話をよく聞きますね。私も一応褒めます。というよりも正確に言うと「褒める」というよりも「認める」ということをしています。

ですが、気をつけないといけないのはその「ほめる」と逆効果になる場合があります。大切なのが「何を褒めるか」「何を認めるか」です・

何を認めるのか?

最悪なのはよい結果だけに対して認めるとか、褒めていくという形です。

結果をほめる

そうすると、結果だけを気にするようになります。例えば、

・100点取れたら褒めるとか認める

とすると100点を取ろうとします。

「100点を取るのは、何がいけないんですか?」

と思うかもしれませんが、100点を取るだけだと簡単です。それは簡単な問題を解けばいいのです。

簡単な問題だと100点が取れますよね。そうするとチャレンジしない子に育ちます。

結果だけを求めるというのは安易な結果を求めるようになるからです。

成長するには「安易な結果」ではなく、チャレンジしたあとの結果です。

例えば、お金でいうと簡単にわかります。

貯蓄目標 10万円
実績   10万円
達成率  100%

になります。ではこんなのはどうでしょうか?

貯蓄目標 50万円
実績   30万円
達成率  60%

です。達成率は悪いですが、実際に貯蓄した額は後の方が多いのです。

社会に出ると確かに「結果」を求められます。ですが、伸ばそうと思ったら、結果よりも姿勢や途中経過がとても大切なのです。

もって生まれた資質

次に問題があるのは変わらないものを認めるあるいは褒めるというのが問題です。

どんなものかというと持って生まれた能力です。というのは持って生まれた能力は変えることができないからです。

例えば、

「頭がいいね」

っていう表現は褒めていますが、実は本人とってはプラスになりません。逆にマイナスになります。その理由は簡単です。

「俺、頭がいいから本気出せばできるし」

となります。よく聞くセリフですね。結局、その子はずっと本気にならないんですね。

持って生まれた才能に対して褒めたり、認めたりするとうぬぼれしかありません。

同じように男性や女性に対してこれはどうでしょうか?

「もともと顔の形が整っているんですね」

こんな感じです。そうすると相手は喜ぶかもしれませんが、それだけでは本人に努力をしません。ですが、これはどうでしょうか?

相手の努力を促す認め方

頭がいいのではなくて、

「すごく努力家なんですよね」
「計画の立て方が上手いですよね」

「ノートの取り方が上手です」
「本の読み方が上手ですね」

とか。努力すれば変わることに対して認めていくと本人はさらに努力しようとします。

つまり、変えられるものに対して認めていくのです。先ほどの男性や女性に対して

「服の着こなしがいいですね」
「化粧の仕方が上手ですね」

服の着こなしは努力によって変えられますし、化粧の仕方の努力によって変えられます。

そういった変えられることに関して認めていくとその方向に進みます。

そこがポイントです。

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