私の塾では体験の申し込みがあって、電話で話したときにその時点で体験を断るときがあります。
それは相手に問題があると言うかよりも、「自塾に合わない」というときです。ではどんなときに断るのか?その話をします。
目次
結果を早急に求める家庭
国語の場合、結果をすぐに出る子もいれば、時間がかかる子もいます。
それはこちらの指導の問題もあるでしょうが、その子の育った環境にもよるのです。
特に結果を早く求められて育てられた子どもというのは逆に結果が出にくいのです。
というのは基本的に考える習慣が身につけいてないからです。物事をじっくりと考えて丁寧にやっていく子というのは最初は遅いです。
でも、遅くても結果が出ます。あとは時間の問題だけです。ですが、早く結果を求める場合はある程度まではいきますが、途中で伸びないのです。
私の教え子で算数を塾に来て3時間もかけて考えていた子がいます。
「教えようか?」
と言っても
「いえ、いいです。自分で考えたい」
と言って、指導時間が終わっても解いていました。その子は中学に入ったときは学年で1位になりました。
すぐに結果を求める家の問題点
すぐに結果を求めると結果だけにフォーカスを当てているので、できるだけパターン化して覚えるのです。
確かに物事というのはパターン化して覚えると早く終わることもあります。
ですが、その前に理解してからパターン化すると言うの前提条件があります。
また、思考というのはじっくりと考えることも必要です。速読で速くのといいように思います。
が、それだけではだめです。難しい哲学書の1ページをじっくりと考えて読むということも必要なのです。
そして、その理解がないと意味も変わらずと解いてしまっているので、問題が難しくなったり、複合問題になったりすると解けないのです。
その原因は何か?
1つには子どもの性格かもしれません。あるいは親御さんがそういう風に育ててきたのかもしれません。
「早く、早く」
とせかすばかりだと、考える時間が減ります。結果も必要ですが。その途中でいろいろ試行錯誤している時間が力をつけるのです。
成績が上がる状態
成績の上がる状態は、結果を求めないで集中しているときです。時間を忘れてやっているときです。
「結果を求めない?」
と言うと不思議に思うかもしれません。これは受験の前よくあることです。
私もそうでした。結果が中々出なくて成績が悪い。結果が出ないのでイライラして怒ったり、悩んだりしています。
実はそこでは成績が中々上がらないのです。そして、その次にくるのが開き直りです。
「やることをやるしかない」
という風に腹をくくったときに初めて成績が上がるのです。腹をくくるとどうなるのか?
とにかく目の前にやることを愚直にやっていきます。目の前の課題に集中して、計画を立てて、やるべき問題を丁寧にやっていく。
そして、繰り返しやっていくということだけに集中します。そのときには結果は考えません。
とにかく時間がないのでやるしかないので繰り返し繰り返し丁寧にやっていきます。
そして、しばらくすると成績が上がるのです。
国語の成績の上がる子も同じです
国語の成績も上がる子も矛盾していますが、「結果を求めない子」なのです。
結果よりも今やっていることを愚直に丁寧にやってることです。
そして、やって間違っていたら見直す。そして、何が間違っていたのかを考え解き直す。
そして、他人に説明できるようになるまで理解して、自分で言い返す。
それを繰り返して進んでいくと、自然に成績が上がってくるわけです。
以下の子は中3の男の子です。3か月で結果は出ていますが、親御さんからは
と言われていました。とにかく、同じところ2回解いています。
そして、何度も解説を見ていました。そして、あるとき
と言い出しました。そして、そのあと11月に結果が出ています。
最初にすることは
結果に焦点を当てるよりも、与えられたことを身につけることだけに集中することです。
身につけるということは丁寧にやらないと身につけきません。
さらに身につけいたかどうか確認するために自分自身でセルフレクチャーと言って、自分自身で説明することです。
そして、出来たらやり直します。なぜ、やり直すか?と言うとそのときは出来たとしてもしばらくするか忘れてしまうからです。
それを繰り返していくと結局結果が出るのです。