勉強法

暗記のコツである「思い出すためのトリガー」をどうやって入れるのか?

暗記するということはもともと忘れるということを前提に覚えていかないといけません。

「忘れる」ということはあたりまえ

暗記するとよく忘れてしまうということがあります。もちろん完全に忘れてるわけではないのです。

が、やはり忘れてしまいます。というよりもともと人間には脳の機能の中に「忘れる」という機能が付いてるからです。

というのは例えば、非常に嫌なことがあったとするとそれを忘れないとずっと嫌なことを思い出してしまいます。

強烈な追い出だと「トラウマ」となります。それがたくさんだ生きているのが辛くなります。

だから、もともと忘れてしまうという機能が付いているのです。

もちろん、完全に忘れてしまうわけではありません。頭の奥底にしまってあるだけなのです。

それで身の危険を及ぼすことや、頻繁によく使うものだけがよく出されるように入り口に置かれるわけです。

だから、何度も繰り返し練習しないといけないということになります。

何度も繰り返していると脳が「これは必要なこと」と認識して思い出しやすくなるのです。

がありますそれは思い出すというトレーニングなのです。

思い出すにはきっかけが必要

実は大切なのは思い出すというきっかけを入れておくことが大切です。

これは「記憶のトリガー(引き金)」と言います。1つを思い出したら他も思い出すのです。

いろいろテストしたことがあります。例えば、よく間違う「割合の問題」。

最初の頃の説明では、

「太郎さんリンゴを5個持っていました。花子はリンゴ15個持ってました」

といったよく出てくる説明でやっていました。

ところが割合はとても大切なのに中学校に入って忘れている子が出てきました。

塾の授業でもやったのにも関わらず、

「授業でやっていません」

という始末。いろいろ試行錯誤した結果授業の中にトリガー単語を入れたのです。

その思い出すためのきっかけです。それを入れておくと、その単語を入れておくと思い出しやすいのです。

例えば、私は割合の場合は「おならの話」で例え話をします。

「××君がおならを3発しました。ところがお姉ちゃんはなんと21発しました」

生徒はゲラゲラと笑っています。やっている私は同じ話を何度もしているので飽きています。

決して、上品な話ではないですが効果的です。というのは中3になったときに忘れた子に対して

「割合の話ししたでしょう」

と言うと覚えてない場合は

「ほら【おならの話】」

と言うと

「あー、そういえばやった。やった」

という風にすぐに思い出すわけです。つまり、この子の頭の中では「おなら=割合の話」という風に紐付きけられているわけです。

そうやって思い出しやすいようにしていくわけです。これは私だけではありません。

実際の話これは有名な予備校の講師の先生も使っています。東進のある英語の先生では全ての授業にプライベートな話を挿入しています。

これは決してふざけているわけではなくて1年間を通してそういうプライベートな話が入ってるわけです。

そうすると、例えば、関係代名詞のときに娘が泣いた話をすると

関係代名詞=娘が泣いた話

と関係づけられるのです。そして、思い出すときは

娘が泣いた話=関係代名詞

と続くわけです。そうやって思い出しやすくしているわけです。

これは実際の話、とても効果があります。私が学生の頃、塾の講師をしたときの話。

夏期講習で講習後のアンケートで

「一番印象の残った話は?」

と聞いたところ、ほとんどの生徒が授業の中で話をしたプライベートの話だったのです。

普段の勉強でも使えます。

これは普段の勉強でも使えます。例えばノートに天気を入れるという方法も1つです。

ノートに

「必ず日付を入れてください」

というのは思い出しやすいからです。さらに

「天気を入れておく」

と思い出しやすくなります。

人間の記憶は記号では頭に残りません。物語であったり、周りの環境であったりしてると必ず思い出しやすくなります。

ベック式にもそれを入れています

語呂合わせだったり、暗記術だったり覚え方の特徴というのは

「とにかく思い出しやすいという仕組みを入れること」

です。全て思い出さなくても1つ思い出すと思い出しやすくなります。

例えば、中学受験、高校受験でもすごくよく出題される

「金属に塩酸をかけるとどんな気体が発生するのか?」

という問題も1発で覚えられます。

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