子育てで絶対に必要な行為があります。それは「待つ」という行為です。
幼虫が蝶の変わるとき
さなぎが変化しないといって決して開けてはいけない
幼虫から蝶に変わるとき、必ず「さなぎの状態」があります。
幼虫は遅くても動いています。そして、蝶になったときは空中を飛び回ります。
ですが、さなぎのときはピクリとも動きません。外から見ていると
と思います。その「さなぎの状態でいる時間」が肝心で、さなぎになっているときは手をくわえることはできません。
じっと待つしかないのです。それを待たないで途中でさなぎの外側を切って中に出そうとします。
そうすると不完全なままの蝶が出てきます。実際に身体全体が蝶なのに首から上だけ幼虫のままの蝶がありました。
当然ですが生きてはいけません。なぜなら、みつが吸えないからです。口は幼虫のままですから。
成績が伸びない時期というのは必ずある
勉強していても仕事をしてても必ず階段で言う「踊り場」のようなときがあります。
踊り場というのはやってもやっても成果が出ないときです。
ですが、その時間は決してはムダではないのです。それでやめてしまったらそれ以上伸びることありません。
ですが続けることによって成績が伸びていくのです。
いろいろそういった困難であったり、停滞期を乗り越えたりして大人になっていくのです。
そのときに大人が手をだしたらどうでしょうか?困難を乗り越えられない大人ができます。
つまり、先ほどの蝶のように、体は大人なのに、頭だけ子どもになるのです。
朝顔はなぜ朝割くのか?
「朝顔はなぜ朝咲くのか?」
と。
「朝顔は【朝】咲くのだから、光を浴びせれば咲くのか」
と思われますが、確認のため調べてみました。
そこで、調べてみたところ
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アサガオのつぼみは、前日の昼間のうちにたっぷりと太陽の光を浴びたあと、暗くなってから、およそ9時間後に開くという性質を持っています。
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(サイエンスキッズより)
そうなんです。
「朝顔が咲くには暗闇が9時間は必要」
なのです。朝顔は
「決して光だけでは咲かない」
今、自分自身でも人生を振り返ってみると私の場合は、スタートから順調ではありませんでした。
「結果の出ない暗闇の中」
というのが10年間続きました。丁度独立する前後の10年間です。
「1日15時間の仕事」
「やってもやっても結果が出ない」
そういう時期です。それをやって
「塾としての形になってきた」
と思ったら
「兄が亡くなってしまい」
ました。そうやって、
「乗り越えても乗り越えても次の課題を突きつけられてきました」
そして、何回かのハードルを越えてようやく、
「何とか乗り越えられる」
という実力がついたと思えるようになったのです。そして、それがあるから
「辛いときを経験してるからわかることがある」
のです。人間は
「ずっとうまくいく」
ということは少ないです。人生の中には
「うまくいかないこと」
の方が多いのです。だからこそ
「子どものときに暗いトンネルを経験させて乗り越えさせる」
必要があるのです。
もし、今うまくいかなくても大丈夫。
それは
「朝顔が咲くために必要な暗闇」
と思って乗り越えて下さい。今受験前になって、
「花が咲き始めている受験生」
を見てそう思いました。別のところでも書いています。