子どもの人生計画 子育て

塾長のジレンマ

今塾での生徒指導の他にも、他塾の先生の集客を手伝いをしています。私のスタンスはいつも変わらず、その人の人生を考えてということなどで、結局は

「人生のパートナー」

ということは変わりません。

女性塾長のジレンマ

そこでご自身が子育てをしている塾の女性の先生がついつい考えてしまうのが

「自分の子どもだったらどういう風になるのか」

という風に考えます。

子育てをしていると指導している他人のお子さんと自分の子どもをいつい比べてしまうのが塾の先生の性です。

そうすると自分の子育てをしてみて

「こんな指導法はダメだな」

ということに気づくことがあるのです。そして、

「こんな子育てにしておいたら良かった」

という後悔も出てきます。それは子育てした人にしかわかりません。

子育てをしていると他人との比較の中で子育ての渦の中に巻き込まれています。

「となりのAちゃんは分数が出来ている」
「クラスの子はかけ算がもうできる」

とか、ついつい目先のことに囚われてしまって目先の結果だけを出す指導に没頭してしまいます。

特に低学年のときは親が管理すると成績は伸びます。だから親も過干渉になります。

たとえば、算数の計算なら子どもがモタモタしていると

「こうやってやればきるでしょう」

と、親は解き方を知っているのでついつい解き方を教えてしまいます。

すぐに子どもは出来るようになります。すると「うちの子は出来た」と思っています。ですが、実際はそうではありません。

そういった子は数字ではわかるけれどもイメージとして入っていないので小学校4年生を超えると急に伸びなくなります。いわゆる「小4の壁」です。

小4の壁

小4になると計算だけでなく抽象的に概念が入ってくるので、今まで意味もわからずに、理解できずやってきた子はわからなくなるのです。

たとえば、

「4×3」という数字と「3×4」という数字があります。答えはどちらも「12」です。この違いがイメージできるかどうかです。

4×3=12
1袋に4個のチョコがあって、それが3袋あるだから12個。

3×4=12
1袋に3個のチョコがあって、それが4袋あるだから12個。

そんな感じです。そうやってイメージしながら出来ること言うのは大きくなっても伸びてきます。

ですが、単純に数字の字面を追っている子だけというのは、結局そのときは点数は取れても実際の生活には使えないのです。

また、点数も小さい頃は取れても大きくなると取れなくなります。それはなぜかと言うと学問自体が小学校から大学に来るつれて抽象化されていくからです。

具体的な内容から抽象的な内容に変わるのでイメージできないとわからなくなるからです。

ポイント

小学 2×3
中学 A×B

となります。これは全ての学問でそうです。国語も抽象化していきます。そして英語も。たとえば、英語の単語でしたら中学校で言ったら「apple(りんご)」 という風に具体的なものを指す単語を習います。

ですが高校になると「atmosphere(雰囲気)」といった目に見えない抽象的な言葉を習います。だから、学年が上がれば上がるほどそういうことを扱っていくので、わからなくなるのです。

人生のパートナーという指導

もし、自分自身があなたのお子さんの人生パートナーだったどうするのでしょうか?

当然ですが

「後でも使えることを勉強させる」

と思います。目先の点数、特に小学校の低学年のうちは先に進まなくてもその子が面白いとかイメージできるとか考えか出来るということを優先していきます。

そうすると後々すごく楽になるからです多少の間違いがあっても気にしなくていいのです。時間がかかってもいいのです。

「面白い」とか「楽しい」とか「じっくり考える」とか言ったことを身につけていことが大切です。

塾のように目先の点数に囚われることなく、その子が将来困らないようにするのが本当の話です。

親だってそうではないでしょうか?今の点数が取れたらいいから、後はどうなってもいいとは思わないはずです。

それよりも今頑張っているというのは将来心配しないように考えていますです。ただ考え方が違う方だけです。

というのは私はたくさんの生徒を教えてきました。それで、そのときは良かったとしても、後で潰れてしまう子もたくさん見てきたのです。

逆にそのときは点数が取れなくても、後半になって伸びてくる子も見てきました。さらに点数が取れても社会に役に立たなくなるっていう子も見てきました。

だから最終ゴールは自立して、自分で出来るようにすることを目的にするのです。

最初に身につけること「思考力」

そして、最初に指導するというのは「思考力」なのです。

まずは考える。何もないところから自分で考えて、答えを導き出していくという癖をつけさせるわけです。

そうすると後半になっても伸びる子どもになります。いつも話をしますが、残念な話をすると中3になって塾に来た子が小さい頃から塾に行っていた子を抜くことがあります。

それも1回や2回ではないのです。お金をかけて子育てをして生きていたお母さんからすると歯がゆい思いをすると思います。

なぜそんなことが起こったのか?理由は簡単です。塾にお金をかけていたこと自体は間違っていないのですが、やり方が違っていたのです。

それは目先の点数は取れるけども自分で考える癖をつけて来なかったことが大きいのです。

途中から入って塾で伸びる子

塾に入ってきて伸びる子の特徴は決まっています。それは「自分で考える癖がついてる子」です。

塾に行くまでは自分で考えたり、調べたりしている子と言うのは塾に入って指導するとグーンと伸びます。

というのは自分で考えるという習慣が出来ているからです。だから、最初はまずは考える癖をつけてみてください。

私が思考力を勧めているのはそのためなのです。

思考力教室の募集をします。

 

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