子育てをしていると以前に比べて
「これを身につけさせたらいい」
というものがわからなくなってきますね。
というのは学ぶことがどんどん変わってきていて、 何を子どもに伝えたらいいのかわからないのです。
「勉強して学歴があればいい」
というのも1つですが、それだけではこれからの世の中を生きていくのは心もとないのです。
メタ知識とは?
その中で昨日の東大入学式での祝辞の中であったのが「メタ知識」という言葉が入っていました。
メタ知識ということは聞いたことがない方もあると思いますが、その話をしようとします
Wikipedia から引用しましたこのように書かれていました
知識に関する知識である。メタ知識は、体系的問題の知識や領域に依存しない知識であり、様々な活動領域に応用可能な知識である。
メタ知識は知識工学やナレッジマネジメントなどの知識を扱う学問の基本的概念であり、局所的な概念化や専門用語から抽象された統合されたオブジェクト/実体と見なされる。
メタ知識の具体例として、計画手法、モデリング手法、学習手法などがある。
手続き、方法論、戦略、訓練法などは、知的実体(人々、組織、社会)のメタメタ知識である。
もちろん、汎用のメタ知識フレームワークは、個々のメタ知識がメタレベルの組織化に有効でなければならない。
説明もわかりづらいので簡単に言うと具体例としては計画の立て方とか人の真似をするとか勉強方法などが書かれています。
つまり、習う内容ではなく、習い方であったり、勉強の仕方であったりそういったことが大切なのです。
実は私はこのブログで紹介している勉強法は、大人になっても使える勉強法というのはそういうことなのです。
考える子どもとは?
勉強の中身より勉強の方法です。例えば、先日からやっている計画の立て方というセミナーを2時間やっています。
セミナーの2時間では足らないのでフォローを入れて昨日も子どもと二人で計画を立てました
例えば最初に「なりたいものは何?」という質問をします。すると人によってはいろいろな答えが出てきます。
「弁護士になりたい」とか「ロボットを作りたい」とか「 K 1選手になりたい」とか。
また、「幸せな人生を送りたいとか」。内容は様々ですが、その答えは否定しません。いろいろ出てきます。
そして、次に何をするのかと言うと、その目標に近づくために何をすればいいのか?言うの考えていくわけです。
そして、それに対してまたアイデアを出します。例えば、「弁護士になりたい」のであれば「論理力を鍛えないといけない」とか「話す力が必要」とか。
さらに、
「では論理力を鍛えるにはどのようにすればいいのか?」
という質問していくわけです。そして自分自身でその方法を考えてさらに解決方法を考えていきます。
わからないときは自分で調べて書き込んでいくわけです。そういったことをやっていくことによってどんどん頭を使うことになります。
これは非常に現実的な手法なのです。もちろん科目を問わずにこれから一生使える方法です。
お金がない。でも大学に行かせたい。
例えば、親御さんの中には、子どもが「大学を行きたい。でも家はお金がない。どうすればいいのか?」
という家もあります。「ごめんね。諦めなさい」と言うかも知れません。それも1つの選択です。ですが、こういった方法を身につけていくといろいろ使えます。
私の場合どうするのかと言うと、例えばお金がないと言うと
「お金を作るにはどうしたらいいのか?」
と考えます。考えられる方法はいろいろあります。
1つは収入を増やす。もう1つは支払いを減らす。そして、もう1つはお金はどこから調達してくれるということが考えられます。
お金を調達してくるというのはお金を借りるということもそうですし、無金利の奨学金がないかを考えたりもします。
あるいは今持っているものを売ってしまうという方法もあるかも知れません。あるいは奨学生というのがないか探してみるのも1つかも知れません。
実際に私の教え子の中には中学受験をやっていたけれども、お金がないので奨学生を目指して、わざと1ランク下げて私立中学に行ったと思います。
そして、そこで学年トップを取って授業料の免除で私立中学に行った子もいるのです。それも1つの方法なのです。
そうやって
「目標を達成するために問題を解決する力」
をつけて欲しいわけです。もちろん、最初は変な答えが多いかも知れません。ですが、そうやっていろいろ自分で考えることによって社会で使える「考える力」がついてくるのです。