指導していても習ったときはすぐに覚えているのにしばらくすると忘れてしまうという子がいます。
記憶に定着するのが遅い子が多いです。そういった子に効果的な勉強法です。
目次
自学用の問題の特徴
私は塾に行かず独学で勉強してきましたが、その分家庭でも1人でできる「自学用教材」というのをたくさん使ってきました。
その構成はこんな風になっています。
前の単元の復習→今日の学習→今日のまとめ
です。ここで気づいたのは
「必ず前の復習が入っている」
ということです。つまり、常に前回習ったことの復習をしないと中々定着していないのです。
そういった教材を購入するのも1つです。ただし、金額は結構しますし、自分が学ぶ必要の教材があればいいですが、ない場合は諦めないといけません。
そのときに使うのがこの勉強法です。
問題集を3回解く場合
通常問題集を解くとき
「3回ずつ解きなさい」
と言うと通常はこんな風になります。
問題集を3回解く一般的な方法
120ページの問題集をする場合だと、
第 1日目1.2.3
第 2日目4.5.6
第 3日目7.8.9
・
・
第30日目1.2.3
つまり、一度最後までやってから最初に戻って2回目をやって、また最後までやって3回目をやるという方法です。
こういった方法も1つです。実際に指導では使います。ですが、それよのも忘れるのが早い子もいます。
そういったときに使うのがこの方法です。
「3・3・3方式」
この方法は「3・3・3方式」勉強法です。
基本的には、
「前日と同じ問題を解かせる」
という方法をとっています。
具体的にどういう方法かと言うと人間の記憶で一番忘れやすいのが記憶してから「1日以内」です。
最初に急激に忘れていくのです。実際にそれがわかっているので、通常はその間にフォローを入れます。
例えば、デートに行った日。相手にラインでお礼を言うのは、その日の夜か次の日の朝です。
なぜなら、そのときに楽しかったことを思い出してもらって効果的に記憶に定着してもらうことができるのです。
「楽しかった食事」
「一緒に楽しんだ映画の内容」
などです。これは勉強でも同じです。勉強でも復習をする場合は、
「1日くらいで一度復習」
を入れた方がいいのです。例えば同じ問題集を3回するとします。
120ページの問題集をする場合だと、
1日目 1、2、3
2日目 2、3、4
3日目 3、4、5
という具合に前日やったことを必ず翌日にもう一度復習するようにやるのです。
というのは成績のよい子はそうでもないのですが、「勉強が嫌いな子」や、「成績のふるわない子」は勉強に関して言うとすぐに忘れてしまいます。
もちろん勉強に関してではです。
そして、すぐに忘れるので指導している立場から言うと、
となってしまいます。だから
「忘れない仕組み」
で子どもを指導するしかありません。
成績のよい子とそうでない子の違い
実は成績のよい子は
「無意識のうちに成績のよくなる仕組みを作っている」
のです。
例えば、「成績のよい子」は学校の宿題や、塾の宿題もなるべく早くやっておこうとしています。
それは「忘れる前にやる」からすぐに終わります。逆に「成績のふるわない子」の場合は成績の上がりにくい方法でやっています。
塾の宿題なんかも1週間経って習ったことをほとんど忘れた頃にやろうとするので時間もかかりますし、忘れてしまっています。
だから、同じ問題量をやったとしても、
「習ってから1度1日以内でする」場合は、忘れていないので、すぐに終わって忘れにくい。
「習ってから1週間してからする」場合は、忘れているので、中々終わらない。
です。ぜひタイミングをみて復習の宿題をやってみてくださいね。
実際に数学で
「確認テスト」
に対してデータをとっていました。日付と得点を入れて管理していましたが、習ったときはできた問題でも
時間が経つと忘れてしまい、最初の点数より得点が下がっていくことが多かったです。
(もちろん同じ問題でテストしています。1回目のテストで90点だったのに時間をあけて、次にテストすると80点だったします)
まずは、前日の復習をやって、定期的に復習を入れてくださいね。