夏期講習を進めていますが、中学受験組もドンドンテキストを勧めています。実際に今やっているのが以下のような状況です。
目次
結局はうまくいかない
今回の夏期講習ではないですが、以前やった失敗が
「不正を見逃さない」
というもの。不正を見逃さないというと何か大きな犯罪のような感じですが、大したことはではないです。どういったことかというと
「テストを隠す」
「解答を見て問題を解く」
「採点をごまかす」
といったことです。指導しているとその大小はありますが、子どもはやっている途中で結果をごまかそうとします。
例えば、答えを見ながら解いて、問題集を解いていたとします。そうすると
「すごく早く終わる」
「点数がすごくよくなる」
となります。そして、答えを写しているところを見たとき
何て言って、カンカンに叱ります。
と言ってさらに叱ります。もっともな話です。ですが、少し離れて考えるとわかりますが、
「なぜ子どもがそんなことをしないといけないのか?」
ということです。その根本的な原因を考えないでただ叱っても意味がないのです。
というのは子どもは子どもなりに誤魔化す理由があるからです。それは
「勉強を叱られるからやっている」
「勉強を義務でやっている」
としている場合はすべて何か誤魔化すことになります。そして、このやっかいなことは
「一見真面目に見える子でもやっている」
ということです。そういった子を問い詰めていっても結局はうまくいきません。
というのも勉強しているときも「成果を出そう」という方向ではなく、その場を過ごそうということにエネルギーが向いて、結果の出る勉強はできないからです。
実は私もやっていました。
私もテストを隠すのはやっていました。もちろん、宿題で答え写しも。その理由を考えてみると
テストを隠す→叱られるから
です。小学校の頃はテストが悪いと叱られました。だから、叱られない努力をしました。
具体的にはテストを隠したり、採点用のペンと同じ色のペン使って、点数を書き換えたり。
宿題を写していました→面倒くさいから
中学のときは宿題を写していませんでしたが、高校のときは英文のテキストを1冊訳するという宿題がありました。
夏休みの最初の頃は「ようし。この1冊を毎日少しずつやるぞ」と決めてやっていましたが、1週間も持たず。
最終的には提出日に間に合わず、友達の友達の日本語訳を写していました。ただ、これによって高3のときは英語で苦労することになりました。
警察と犯人となるとあとは退塾
以前は不正をしていた生徒を見たら、まるで鬼の首をとったように本人に言っていました。
その気持ちは
「いけないことをこちらが見つけた」
という気持ちだったかも知れません。そして、そんな気持ちでやつていたら子どもとの仲はよくないです。
もちろん、信頼関係があれば解消はしますが、信頼関係のできる前にそうなると終わりです。
対立構造からは何も生まれない
子どももが誤魔化すことを見つけようと躍起になっても意味がありません。というのはその時点で
「親・指導者vs子ども」
という構造が出来上がってしまっているからです。そして、塾の場合はそうなると退塾しかありません。
塾という立場でいうと通うお子さんの夢を叶えるお手伝いをしているはずですから、目的が同じなので対立するはずがないのです。
それなのに、やっている本人にとっては塾の先生は問い詰められる相手となったは「やらされる相手」です。
決して子どもは自ら勉強してるわけではありません。
再確認
ズルをした場合はなぜそれをするのか確認してみましょう。手を抜くと結果はすべて自分に戻ってくるはずです。
「志望校に合格したい」
と思って長時間勉強しているのに誤魔化すことで努力がムダになってしまうのです。
だから、再度本人と目標を確認して一番結果の出る方法をやっていきましょう。
やる気があっても時には、怠けたり、誤魔化したりするのが人間です。そのきとこそ話し合って目標達成に向けとエネルギーを向けさせていくのです。