スマートフォンの問題は道具という意味以外に問題があります。
スマホ中毒
昨日の動画で
「スマートフォンは道具」
という話をしました。
道具なので、他の包丁や自動車と同じです。以下の2つに気をつることです。
・道具を使うリスクについて知ること
・ルールを作ってスタート
という話をしました。そして、もう1つ問題になることがあります。それは
「中毒性」
です。先ほどの「包丁」「自動車」と異なるのはその中毒性なのです。
そして、
「スマホを見るのを我慢できない」
ということはスマホに限らず、後々の人生について大きな影響を与えるのです。
例えば、友達からのラインの通知が気になってしかたがないと・・とかはあとで大変です。
マシュマロテストを知っています?
これは有名な実験の話です。詳しくはこんな内容です。
実験は、スタンフォード大学のビング保育園(心理学部の教育研究機関)で行われたものです。
4歳の園児たちにマシュマロ1個を今すぐもらうほうを選ぶか、それとも最長20分待ってマシュマロを2個もらうほうを選ぶかを選択させました。
まず、実験室内でマシュマロを1個テーブルにおきます。
マシュマロの脇には卓上ベルがあり、いつ鳴らして研究者を呼び戻し、1個のマシュマロを食べてもいいです。
しかし、研究者が戻るまで待って、20分の間、席を離れたりマシュマロを食べ始めたりしていなければ、2個のマシュマロがもらえます。
ご想像のとおり、園児たちは目の前の魅力的でよだれの出そうな誘惑に抗し、むしゃぶりつきたくなる衝動を抑え、もがき苦しみ、悪戦苦闘し、味見を我慢するための創意工夫を凝らします
(マシュマロ実験の一例はこちら https://www.youtube.com/watch?v=QX_oy9614HQ)。
4歳児たちのことですから、当然お菓子を食べたいという生理的欲求のほうがそれを我慢しようとする自己抑制や理性を圧倒してしまいます。
いわば欲求に屈服するグループ。これに対して、自己抑制によって生理的欲求に打ち勝つグループもいます。前者と後者の割合は、2:1です。
興味深いのは、その後50年にわたる追跡調査の結果です。
欲求に打ち勝つことができたグループ(全体の3分の1)は、そうでないグループと比べて、何が違ったのか。
・大学進学適性試験(SAT)の点数が良い
・中年になったときの肥満指数が低い
・自尊心が高い
・ストレスにうまく対処するという結果になりました。マシュマロ実験によって、「自制心」と呼ばれる「将来のより大きな成果のために、自己の衝動や感情をコントロールします。
さらに目先の欲求を辛抱する能力」が、人の社会における成功に重要であることが判明したわけです。
大切なことはいかに自分自身の欲求をコントロールできるかです。
それができないと
・肥満
・自己破産
・病気
などにつながっていきます。結局社会に出てうまくいくのは以下に自分をコントロールできるかです。
それができるか、できないかは勉強することよりも大切なのです。
そして、自分で勉強して学力のある子はこれができる子なのです。
スマホ中毒を解決するお助けグッズ
親が何度言っても聞かない場合は以下のようなグッズが出ています。
子ども約束した時間を守るためには有効なものです。
最終的には自分でコントロールをする必要があります。ですが、最初はこういったグッズを利用していくのも1つの手です。