指導しているとすぐに忘れる子がいます。基本的に本人が興味がないので忘れるのです。それについて
目次
すぐ忘れる子の指導
すぐ忘れる子は基本的に「内容に興味を持たせる」というのが一番です。ですが、中々興味の持てない場合は以下の方法があります。
「すぐに忘れる」というのは忘れる前に復習しないことに原因があります。
指導の中でもでもこの話をよくしました。
と。例外なく、子どもたちの回答は「その日」か「次の日」です。間違っても1週間たってから
なんてラインをしません。デートのすぐあとや翌日に送るのは
「自分と会っていたこの時間を忘れないで(自分のことを忘れないで)」
ということを本能的に知っているからです。お礼を言われると楽しかったことを思い出して記憶に定着されるからです。
勉強でも同じです。1週間経ってから、塾に行く直前に宿題をするというのは非効率なやり方なのです。
忘れる前に覚えな直すのが一番効率的なのです。実際に試してみたら一定の効果はあります。
「3・3システム」
この方法は
『学力低下を克服する本』
の中で著者・小河勝氏が提唱されている学習法です。
あの百ます計算で有名な「陰山先生」と一緒に本を出版された方です。
中学生の自主学習を手助けする「小河学習館」の館長をされています。
本からその方法を引用です。
記憶は繰り返し行うと定着度が大きくなります。
もしも同じものを三日間繰り返して勉強すれば、約七割の記憶量が長期に残るといわれています。
「3・3システム」は、
例えば、単元が六つにわかれるひとつの問題集をする場合に、一日に三単元ずつやるのですが、そのやり方を次のようにするということです。
一日目 単元1、単元2、単元3
二日目 単元2、単元3、単元4
三日目 単元3、単元4、単元5
四日目 単元4、単元5、単元6
五日目 単元5、単元6、単元1
六日目 単元6、単元1、単元2
一日に三単元ずつ履修しながら、つねに一日に新しい単元をひとつ履修して進んでいきます。
結果的にひとつの単元につき、三回繰り返すことになります。
三つ、三つと進んでいくところから「3・3システム」と名づけました。
引用:「学力低下を克服する本 小学生でできること 中学生でできること」 (著 陰山英男小河勝/文藝春秋)
実際に試してみた
実際にこの方法を試してみましたが、成績の振るわない子が、入試の前の総復習でやると効果があります。
特に、忘れやすい子には効果があります。
多分、小河先生も「成績が振るわない子」をたくさん指導してきから、みの発想が生まれてきたのでと思います。
私の場合は、単元ではなくて、
「ページ」
で同様のことをやっています。
例えば、
一日目 1、2、3
二日目 2、3、4
三日目 3、4、5
四日目 4、5、6
五日目 5、6、7
六日目 6、7、1
といった感じです。
生徒は、前日のことを復習するので、すぐに解けますし、何より定着しやすいです。
習う前に前回の復習を
例えば、この仕組みでなくても、今日の勉強の前に15分でも前回の復習を入れると効果的です。
前回の復習を入れて以下の流れでやっていきます。
前回の復習→今回の内容→今回のまとめと復習
です。基本的に自宅でできる教材はこういった構成になっていますのでそれを真似してみてください。