人を叱るというのは難しいですね。
叱る方も嫌ですし、叱られる方も嫌です。その叱り方について
目次
叱る前の話
実は「叱る」という行為はそもそも相手の信頼関係が成り立っていないと効果はないです。
叱る側よりも、叱られる側が叱る相手の話を聞く姿勢になっていないと効果はないから。
年齢を重ねると叱られて反省をしているフリをすることはできますが、効果はないのでただムダな時間を過ごすだけです。
また、お互いに信頼関係がないと相手の反発が起こるだけです。しかも、そのときだけではなくずっと反発は起こります。
あるクラスで生徒の1/4が辞めた塾
ある大手の塾で実際にあった話。ある大手の塾の校責(校舎責任者)がある小6の授業を担当したときの話。
ある年の中学受験の6年生を担当していた夏休み前。やる気がないクラスでその担当の校責が切れました。

と。するとどうなったのか?





20名しかいないクラスで5名の生徒が次々に辞めると宣言。その校責が止める入ります。

と。夏期講習の月謝も支払っていたのに生徒が次々に辞めていったのです。

というのは、その中の辞めた生徒が私の塾に入ってきて、その子から直接聞いたからです。
実は「叱る」という前には最初に相手の信頼関係が必要なのです。
「この人から叱られてもいい」という人間関係があるというのが前提です。
互いに共通認識
叱るときには互いに共通認識が必要です。叱られる方も叱る方も何が問題であったのか共通していないといけません。
叱られる方が
「何で叱られるのかわからない」
場合は叱った効果はないです。それを解決するには次の方法が効果的です。
ホワイトボードを使った叱り方
これは何年も前に紹介した方法ですが、芸能人の伊集院光さんのお父さんは叱るときにホワイトボードを使って叱ったそうです。
・何が問題で
・本人の何が悪かったのか?
と。そして、お父さん感情が高ぶっているときは、ボードに書く〇が大きくなっていめので、そのときの光さんは
「これはやばい」
と思って話を聞いていたそうです。それを聞いて実際に私も息子の部屋にはホワイトボードを置いていました。
また、私の会員さんのお母さんもホワイトボードを購入して使っていました。そして、叱るときに使っていたそうです。
今はホームセンターでも売っているので安いホワイトボードほを購入して使うのをお勧めします。
実際に書くことによって親も冷静になれます。そして、その会員の子は最後には問題が起きたら1人でボードに書いて頭の整理に使っていたそうです。
大切なことは事実を正確に把握して問題点を理解することです。そして、改善点を出して子どもの次の成長ににつなげることです。
叱っていると自分も感情的になってしまいますが、必ず次のつなげて、叱られる人の成長につなげることです。
あっさり
叱り方で効果的なのは「あっさり」です。ネチネチではなく、あっさりスッパリと叱ることです。
というのは、スパッとやると後に尾が引きにくいのです。叱るときはそのときだけにとどめます。
そして、叱るのはやった行為についてであって本人の人格を否定するものではありません。
人の人格を否定することは結局は叱った人に痛いしっぺ返しを食らわせます。
相手のことを思って叱っても相手はそうは思いません。言った本人は覚えていませんが、言われた本人は覚えていますから。