子どもの人生計画 子育て

この質問にどう答えますか?

面談・電話が続いています。そこで気づいたこと

塾長になって答えてください。

あなたが塾長となって次の質問に答えてみてください。

「子どもの勉強のストレスを解決するにはどうしたらいいのでしょうか?」
「勉強と部活の両立はどのようにしたらいいのでしょうか?」
「学校の勉強と塾の勉強をどのような配分でやればいいのでしょうか?」

さてどうでしょうか?どのような回答するでしょうか?

もしあなたが塾長になってこんな質問を保護者から受けたらどんなご対応するでしょうか?例えばこんなところでしょうか?

「勉強のストレスは休憩時間に縄跳びをしたらいい」
「軽い散歩をしたらいい」

あるいは「勉強の両立はどのようにしたらいいのか?」という質問に対しては

「授業を真剣に聞くようにする」
「宿題はその場でやってしまう」

でしょうか?実は以前は私も同様な答えをしていたかもしれません。

ですが最近はそういう話はしません。答えは

「子どもに考えさせる」

ということにつきます。

「そんなこと言ってたら子どものストレス問題が解決しないじゃないですか?」

と思うかもしれません。ですが実は問題解決することも1つの能力なのです。

これから必要とされる問題解決能力

以下は

「高等教育に関するアンケート」は、経団連が今後の高等教育のあり方について提言を取りまとめるために実施されたものです。

2017年12月8日~2018年2月8日の実施期間。

経団連会員企業258社、地方別経済団体に加盟する経団連非会員企業185社の計443社から回答。

文系、理系とも3位に「課題の解決」が上がっています。

根本的にこの質問で問題になるのはそれが本人が聞いてるわけではなく、親が聞いてくることです。

親が子どもの先回りをして行ってしまうこと。実はここに書かれてる問題というのは決して子どもの問題だけではありません。社会人でもあります

例えば、私の場合は仕事のストレスに何年も悩まされました。収入を増やせば、増えます。

それと同時にストレスが増します。そのストレス発散をお金で解決しようとしていました。

だから収入も増えるけど出費も増えるそんなイメージです

これは大人でもよくあることです。よくお金を稼ぐけれど、よく使って結局お金は残らないという典型的なパターンです。

世界のトップセールスマンが言ってましたが

「いかにお金を使わずにストレスを発散するかがポイント」

それだけ大人でもストレス解消は難しいのです。

だからこのストレスの発散というのは学生のうちに子ども自身がいろいろ工夫してやればいいのです。

そこで解決策が出ればそれは一生の宝物です。というのは仕事をするようになってもストレスというのは付きまとうからです。

ストレス発散法

解決方法は「この方法が良い」というものではありません。本人にとっての一番ストレス解決法を見つけるのです。

・1人カラオケで歌う
・散歩をする

・キャッチボールをする
・ゲームをする

その人によってストレスの解消方法が違うので何でもいいのです。本人が解決するのであればそれはそれでOKです。

私の場合は受験の時期は掃除をするのが1つのストレスの発散方法でした。

あとでわかったことですが、実は掃除と言うは「プチ達成感」があるのでストレス解消に効果があるようです。

そういうこともいいのです。ただし、それは本人が見つけて解決するべきです。

ヒントを出すことはできますが、間違っても親が全部やらせてしまったら、子どもの問題解決能力ができません。

両立はどうする?

その他の質問です。「何かと両立する」というのはとても難しいことです。

例えば、子育ても1人の子育てなら十分に手をかけられます。

が、子どもが2人3人となると大変です。あなたのお子さんが女の子であれば、当然そういうこともあるわけです。

そういう時にはあなたが近所であれば助けてあげるかもしれません。

ですが、遠く離れていれば1人でやらないといけなくて、それなりの工夫が必要なわけです。

それを今から練習するわけですね。両立自身は確かに難しいです。が、頭を使って要領よくやればそれだけでもすごく力がつきます。

部活の両立もそうです。以前広島から私に相談が来たお母さんがいました。

「私の子は体が弱いのです。よく熱を出します。ですが、部活は野球部に入りたいと言っています。どうすれば部活と勉強を両立できますでしょうか?」

と。その時には私は答えを言いませんでした。

「それは子どもに考えさせてください。例えば、上場会社に社長になった人がいました。

その人は体が弱くすぐ熱が出るそうです。それでどうしたのかと言うと月曜日から金曜日までは必死で働く。

その代わり土日は絶対に休んで出かけない。土日は熱が出て休んでるそうです。その中でリズムを作ったそうです。

そうやってその人なりに工夫して、結果を残して上場会社でトップ登りついたわけです。

そういう風にその人なりの工夫があるわけです。そうやってやらない限りはいつまでたってもその子は成長しません」

という話をしました。お母さんは

「ありがとうございました」

というお返事を頂きました。そして、3年後、高校合格の報告にわざわざお電話を頂いたのです。

「先生のあの言葉のおかけで子どもを自分から手放すことができました」

と。ぜひとも参考にしてください。決して子どもの問題を、親が解決することをしてしまうと子どもの本来必要とする解決能力は奪われてしまいます。

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