子育て

子育てのズレ

私のブログを読んでいるお父さんやお母さんはどちらかと言うと教育に関心を持つ方が多いです。

別の言い方をすれば

「子どもに対する愛情が深い」
「子どもの教育に努力している」

方です。

ですが、その努力に対して、結果が出ていない方もいます。さらに逆の結果が出ている方も多いです。

親自身が「子どもがこうなったらいいな」と思う子育てをしているのに、子どもは別の方向に進んでいます。

一体何が違うのでしょうか?もちろん、親御さんも子育てに対してはお父さん、お母さんなりに一生懸命にやっています。

その簡単な理由を言うと「ズレ」です。やっている努力の方向が「ズレ」いるから結果が違ってくるのです。

決してお父さんお母さんが努力してないわけではありません。教育熱心なお父さんお母さんは非常に子どもに対してお金と時間を投下しています。

そして熱心です。ですがやっていることがズレていると結果が違った方向になるのです。その話をします。

塾に行くと学力がつかないという矛盾

実際に小さいころから塾に行っているにもかかわらず、中学高校となると成績が下がってくるお子さんがいます。

普通に考えると小さいころから塾に通っているのだから、他の子よりも学力が抜きん出るはずなのに学年が上がるたびにどんどん成績が下がってきます。

もちろん、小学校の最初のころは他の子よりもよく成績ができて、「××ちゃん。すごい」なんて言われています。

ところが今まで塾に行っていなかった子が、急に塾に行きだしたり、あるいは勉強するようになったりするとその立場が逆転されてしまいます。

教育熱心で小さいころからお金をかけてきた親からすれば 「なんでこうなるのか?」という風に思ってしまいます。

ですが、それには理由があります。それはやっていることが「ズレ」ていたわけです。

実際に塾に行くといろいろなことを教えてくれます。わからない問題があればすぐ教えてくれますし、他の子が知らないテクニックなどを学ぶこともあります。

そのときはそれだけ他の子よりも勉強で言うと一歩でも二歩でもリードします。

小学生で学ぶこと

ですが、本当はそれはもっと後でいい話なのです。というのは小さいうちに必要なことは「勉強に対する面白さ」であったり、「考えることの楽しさ」だったりするです。

また、いろいろな体験を通じて、いろいろなことに関心を持つようにすることです。

「遊び」で体験したり、経験したりすることです。それをまず身につけることが必要なのです。

その体験が勉強とつながって「なるほど」と勉強の原動力になるのです。

例えば、「キャンプ」。キャンプに行って一緒に火を熾してご飯を炊く経験します。

実際に火を熾すの経験すると「火が中々つかない」というのがわかります。

特に風通をよくしないとうまく火が大きくなりません。そういった経験があると、塾や学校で「ガスバーナーを使う」ときによくわかるのです。

「体験的に空気が必要」と学ぶと書面上でやって学ぶのと、実際に体験で学んだのでは頭の入り方が違うのです。

また、私のところは昔は五右衛門風呂でした。お風呂に入るとき、よく混ぜて入らないと後で痛い目に遭います。

お風呂では上が熱いので水を足してお風呂に入ると底は水になっています。そこで「しまった」と。

ここで体験したことで、「熱い空気や水は上にいく」というのを体験します。これが、理科で学ぶ「天気」のこところで身を持って体験しているので「すっ」と頭の中に入ってくるのです。

こういう体験をしておくわけです。それがあると後々の勉強と体験が一致して勉強にも興味がわいてくるのです。

また塾に行って「教えてもらいクセ」がついてしまうと、わからなかったらすぐに教えてもらうという風になってしまいます。

こういう風になってしまうとどんどん学年が上がるたびに成績が伸びなくなってしまいます。

というのは学年が上がるたびにわからないことが増えてくるからです。そして、教えてもらうことが増えてきます。

高校に行くとかなりの量になります。実際に私が指導した生徒には「月謝23万円」という子もいました。それはすべて教えてもらうおうとするからです。

大切なのは自分で考えることです。小学校の低学年から塾に行っている子が中学に入って途中から入ってくる子に成績で逆転してしまうのはここに原因があるのです。

塾に行って教えてもらうことは「教えてもらうトレーニング」を積まれたのに関して塾に行ってない子は「自分で考えるトレーニング」を積んできてるわけです。

もちろん勉強という風に改めて行ってきたわけで、明日何をするにも自分で考えて自分で工夫をするというクセがついているので、勉強でもそれ出てくるわけです。

塾ではどうしてそんなに教えるのでしょうか?それについては次の例が参考になります。

成功する歯医者 VS 失敗する歯医者

わかりやすい例が歯医者さんです。一番大事なことは何だと思いますか?

それは虫歯にならないことですよね。つまり予防です。虫歯にならないように歯磨きをしたり、定期的に歯の手入れをしたりして定期的に歯をチェックすると虫歯ならないようになります。

ですが歯医者さんに行くのは虫歯になってからです。虫歯になってから歯の治療ということで歯医者さんが必要になります。

つまり、歯医者さんは正しいこと

「虫歯にならないようにしたい」

と思っていますが、患者にはそういう考えがないのです。つまり、患者が賢くなって

「予防のために歯医者に行く」

とならない限り、歯医者は治療のための歯医者でしかならないのです。

親が変わると行く塾も変わる

これは教育でも同じです。親が

「わからない問題を解決して上げて」
「目先の点数を上げて」

とやっている限り、そういった塾が流行り、そして、そこで指導を受けた子どもは自立できない、わからなかったら教えてもらえばいい。

となるのです。

2つのタイプの東大生、あなたの子はどっち

これは東大にたくさん入る塾で指導している先生に聞いた話です。東大に入るタイプというのは大きく分けて2つのタイプがいるそうです。

1つは昔からながらの優等生で、とにかくいろいろなことがよくできる生徒です。わからなかったら自分で調べ、自分で考え、自分でやってくタイプです。

そういった子は間違いなく東大に入っても成績はそこそこ取ってきますし、就職するときも優秀です。

一方、もう1つはお膳立てされた東大生で。これは親がすべてを用意して東大に入った子です。

何でも自分意外の人におまかせなので、何かに頼らないとできない子です。実際に大学に入っても「留学するための塾はないのか?」という風に頼ってしまうわけです。

こういった子は社会に出たときに大変です。周りがお膳立てしてくれないと何も自分ではできないからです。

さて、どういう子育てをしているでしょうか

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