「子育てのどこをゴールにするのか?」
というのはとても大切ですね。私も経験がありますが、
「目の前の受験」
を目の当たりにするとついつい
「まずい」
と思っても口を出してしまいますね。子育てで一番大切なのは
「子どもの成長」
のはずなのに親が
「目先の結果」
を優先してしまいます。
「テストの点数が上がった」
「受験に合格した」
と言っても実際には
「そのときだけの満足感」
ということも多いです。偉そうなことを言っている私も
「子どもに任せた」
とできたのは、2人とも高校に行ってから。
「点数が上がった」
「合格した」
のが何で悪いのかと言うと
「その子が本気でやった」
「自分の意志でやった」
という場合は問題がないですが、
「恐怖や強制で縛った」
というときはあとが続かないからです。多分目の前に問題があるときは
「そんなこと言っても目の前の点数を上げて」
というのはわかりますが、その後に
「取り返しがつかない」
ということもあるからです。
合格したのに母親の子育てに対する後悔
実際に私のところに来る相談で多いのが
「中学受験が終わってまったく勉強しなくなった」
というもの。点数を聞いても
「下から数えたら方が早いのでそのまま上の高校に行くために入ったのに高校から他の学校に行かないといけない」
とか
「全然やる気がなくて点数もどうしようもない」
といったもの。子ども話を聞くと
「『中学に入ったらいいから。とにかく合格してと言われた』
と聞かされてがんばってきたのに、もうこれ以上勉強はできない・・」と。
過去にはこんなこともありました。在宅テストの申し込みがあったのですが、考えられないくらい優秀な中学から。名前も聞いただけで「あっあの有名な中学」と言うところです。
その上の高校には東大に何人も合格していています。
模試を受けてみたら「偏差値63」でした。「えっそれで悪いの?」と思うかも知れません。
じつは一般の公立中学でもトップの子は「偏差値70を超える」のです。その中学では当然それくらいできて当然です。
お母さんに聞いてみたら、「せっかく××中学に入ったのに今はついていけない。それに部活ばっかり。少しはショックを受けて欲しいと思って申し込みました」と。
結局勉強しない中学を送っているそうです。逆にトップ校のために二度と追いつけないと。
高校には合格しただけ
また、高校でもあります。志望校に合格したものの
「高校に入ってついていけない」
「何を勉強したらいいのかわからない」
ということで勉強についていけない。聞いて見たら
「中学のときは塾で与えられる課題をこなしていただけだった」
というものです。
私も後悔した話
実際に私の息子も中学のとき、受験前には管理しすぎてしまいました。
子どもに聞くと
「楽しくなかった」
と。そして高校に入って、何も口出ししなかったら下の方へ。高2になって
「これではまずい」
と思ってから勉強するようになりました。(この話はあとで知りました)
それからは自分で予備校を回って、説明を聞いて、最後に私が行くだけとなりました。
予備校に行くようになってからは勉強するようになって、あとは私が一生懸命に働いてお金を払うだけ。
それで何とか復活していました。今から考えると
「もっと早く手放せたら」
と思っています。実際に早く子どもから手を離せば、子どもは自立するのが早くなります。
息子も
「大学受験は苦しかったけれど、自分で目標と立てたり、計画を立てたりできたので楽しかった」
と。あなたはいつ子どもを自立させますか?