また
「人間関係をつくるミニセミナー」
でもスタートしようかなと思っていますその中での話です。
子育てをしていると子どもに対してすごくイライラすることがあると思います。
私自身もありました。そして、その大きな原因が親自身の「当たり前」という所でイライラが募ってきます。
そのイライラというのはどういうことかいう話をちょっとしたいと思います。
例えば以下のような状況であったら、あなたはどうするでしょうか?ちょっと考えてくださいね。
【状況】
自分の子供が小学6年生宿題を見るとすごく字が汚いあなたならどうしますか
【回答】
1.もっと綺麗に書きなさいと軽く注意をする
2.もっと綺麗に書きなさいときつく叱る
3.もっと綺麗に書きなさいとやり直しをさせる
実はこの三つだけを見ても解答というのは親によってわかります自分自身が当然と思っていてもそれは他の家にとっては当然ではないわけです。実はここがイライラになります。
目次
「字が汚い」という悩み
相談していると
「うちの子は字が汚くて大変なんです。どうすればきれいに書けるでしょうか?」
という相談を受けます。お母さんとしては大切な悩みかも知れません。
ですが、あるお母さんにとっては相談にもならない内容かも知れません。それだけ違うのです。
参考までに言うと私は字が汚いです。母親からは「もっときれいに書きなさい」と言われた記憶はありますが、それほどきつく言われたことはありません。
そして、私の息子も汚いです。娘はとてもきれいです。家内もきれいです。同じ状況であっても親によっては叱る人もいれば、叱らない人もいます。
それは「その人の方針ですよ」と思っているかも知れません。親自身は「自分自身の性格なのよ」と思ってるかも知れません。
そして、意外なのが「自分自身も自分自身が親の子育ての影響を無意識のうちに受けている」ということです。
48歳になっても怒られる
以前書いた話ですが私のパートナーである新坂先生の所に塾の見学に行ったときのこと。
そのとき塾に来ていた子どもが通塾途中で怪我をしてしまいました。塾では血を流していたので新坂先生はそれに対応していました。
そして、私がとっさに自分から「薬を買ってきましょうか?」と申し出て、薬を買いに行くことになりました。
薬局はすぐ見つかりましたが道が複雑で迷って変えるのにすごく時間がかかりました。
そのときに私が何と思ったかわかりますか?実は私が思ったのは「怒られる」と。
もちろん新坂先生は怒るような人ではないですが、とっさに「怒られる」と思ったわけです。
それは何かと言うとそういう風に育ててきたからです。小さい頃は厳しいときに親の顔色を見て育ってきたのです。
それがもう30年以上経っても自分自身の行動の縛りとなっていたわけです。 そういったことというのは知らないうちに自分自身の行動に促したり、抑制したりしているのです。そして、それに気付いから今に至っているのです。
指導の現場では
よくはよくある話なのですが指導していると答えをすぐ聞く子がいます。
と途中で何度も答え聞くわけです。例えば人によって答え合わせの期間はいろいろ言いますが、
と言っているとにかかわらず、1問や2問だけやって持ってくる子がいます。
塾の先生によっては
ときつく叱る先生もいるかも知れません。私の場合はそのときどう聞くのかと言うと
と。事情を聞きます。すると大抵こんな答えが返ってきます。
「小さい頃から母親(または父親)に教えられて、間違ったらすぐに叱られていた。だから、叱られるのが怖い」
と。そして、ついつい親の顔を見てしまうのです。そうするとどうなのか?その子は出来るだけ叱らないようにできることだけ安全な行動をしようとします。
それがいけないのですか?
と思うかも知れません。「叱られるからやらない」ということは実は積極性を止めるときがあります。
例えば、掃除。「掃除をしなさい」と叱られて育っていると人が見ていると掃除はきちんとします。
が、人がいないと掃除をしなくなります。よくあるのが子どもが高校生までは真面目だったのに、大学生になって親元を離れた途端に無茶苦茶な生活をするのと同じです。
これは監視をしているときは親の目からがあるので我慢しますが、その歯止めが止まった途端に生活が乱れるということです。
もちろん、多少はあるでしょうが、それでもきれい好きな子は、部屋がきれいです。これは仕事にも影響してします。
叱られるからということであれば仕事も積極的にならず、常に上司の顔を見るようになります。
上0司の顔を見ながら自分自身の仕事を抑制したり、安全な策しか取らなくなったりするのです。
そうするとその後自身は新しいチャレンジの道が閉ざされます。実は私自身もビジネスとしてわかるのですが、今の時代はわからないことがあるので失敗したり間違ったりことがしょっちゅうあります。
当然失敗したところで叱られるわけではないのですが、そういったことに臆病になってしまうわけです。
そして、新しいことをしないチャレンジをしないようになってしまいます。実は本人は気づいていないのですが、それが親から育てられた教育の一つなのです。
私が50歳になってそれに気づいたのですが、「自分自身を制約しているのはそういうことだったのか」と。
だから、親は自分のやっている「当たり前のことを当たり前」と思わないことです。
お母さん自身が注意してることは、自分自身は当たり前だと思ってるかも知れません。
ですが、人によって。あるいは時代が変わると当然それは当たり前でなくなるわけです。冒頭の「字が汚い」っていう対応も家によって対応が違います。
どれがいいのかわからないかも知れませんが、実はそれ自身が自分自身が親から受けた影響も大きいのです。それを意識することです。
自分自身が勉強に対して厳しく育てられて、非常に嫌な思いをしたことがあるお母さんです。
自分自身が
と思いながら、実は子どもが生まれたら親にされた同じことをしてしまうわけです。あれだけ同じことをしないと決めていたにもかかわらずです。
だから、子育てをしていてイライラしてきたら、
「本当にそれはイライラすることなのかどうか?」
を考えてみてもらったらいいかと思います。字が汚いっていうときでも気にしない親もいれば気にする親もいます。
全員が同じように悩むわけではないのです。あとは親の気持ち次第です 。