塾では早いところで春期講習の案内を出しています。ですが何でもかんでも参加するのはあまり意味がありません。
目次
理想の春期講習
春期講習という短い期間の講習ではこんな形でするのが理想です。
テーマを持って取り組んでいるのか?
塾に言われたまま春期講習を受けたとしてもあまり意味はありません。
というのは「成績を上げる」というのは「×」であるところを「〇」にすることだからです。
「×」→「〇」
だから自分自身ができていないところを「〇」にするように持っていかないといけないのです。
当然ですが、一人一人によって「×」のところは違います。
だから春期講習、いえ講習そのものは自分自身でテーマを持って取り組んでいかないといけないのです。
学年が低いと子どもは親に言われたままやります。そして、与えられるからこそ子どもは考えません。
それで成果を求めようとしません。目的意識がないからです。
よく見受けられるのが長時間勉強しているのに成績が上がらないという子の特徴です。
それは毎回毎回の授業でテーマを持って取り組んでいないからです。
当然ですがそうやって取り組まない限り成績は上がりません。
ただ何となくやっていて、何となくテキストといていても力がつきにくいのです。
もちろん量をこなしていけばある程度、結果が出るのかもしれません。
ですがそういった取り組みでは自主性も育たないのです
同じ志望の2人の話
指導していた子の中にはこんな子がいました。同じ学校を第一志望にしていました。
当時は同じくらいの成績でした。1人は真面目にコツコツと取り組んでる女の子でした。
親に言われたことは素直に従ってあります。ですが言われたことしかしません。
一方、もう1人の男の子は親に反抗的です。言うことを聞きません。
成績もその女の子より少し低い子です。授業中でも居眠りします。
結局どうなったのか?
その居眠りしていた子が第一志望に合格したのです。残念ながらもう1人の子は第2志望となったのです。
その理由は簡単。居眠りしていた子は自分自身でテーマを持っていたからです。
と思うかもしれません。ただその子には自分の心に忠実だったのです
眠いときには本当に寝てしまいます。ですが
「ここでは絶対マスターするぞ」
と思ったら、授業が過ぎてもしつこく聞いてくれたのです。
と来るわけです。
とか
というのではなく、自分自身が力をつけたいと思うからこそ勉強するのです。
それが一番の力になります、一方女の子は言われたままします。がそれ以上はしません。
それは与えられてしているからです。途中まではその女の子は成績では男の子を上回っていました。
途中からその男の子に逆転されてしまったのです。最後の男の子粘りが凄かったのです。
春期講習を受ける前にまずは目標設定です
講習はただの春期講習と捉えてはいけません。春期講習は1年間の授業の中での勉強です。
本当のとこを言うと「冬期講習」「春期講習」。そして、最後に「夏期講習」という風に連続しているわけです。
具体的な話をしますと
冬期講習では
「速さと時間と距離の関係」「流水算」「旅人算」をマスターする
と決めたら、今度は
春期講習では冬期講習でやらなかった
「相似」「角度」「図形の面積」「体積」をマスターする
という具合にそれぞれテーマを取り込んでやるわけです。
そして、最後の夏休みは自分自身がそれまでできなかった「弱点分野を集中して潰す」という流れにするわけです。
そうすると全ての講習が意味あるものになります。そして本人自身も自信になります。
当然ですが1回やっただけでは忘れことはあります。
ですが1回やって忘れたものと、1回もやってなくて忘れているので全く意味が違います。
1回やって忘れたものは、今度思い出すときは、思い出すスピードが速いのです、
と。これが受験前に伸びてくるわけです。受験前に伸びるというのはまぐれで伸びるわけではありません。
その前の準備期間があるわけです。春休みに成果が出なかったとか、夏休み成果が出なかった。
そんな場合であっても地道にやってると必ず後半に伸びてきます。
成績と良いとは比例のグラフのようにまっすぐと伸びるのでなく、二次関数のようにあとになって伸びるからです。
そうやってきた奇跡が受験前に爆発するわけです
テーマ学習の春期講習を受けませんか
学習ジムコーチでは春期講習のテーマは白紙です。
白紙というより子どもと相談したり親自身がテーマを持っていたりして私の塾では入ってくるわけです。
例えば、今年の冬期講習では最初に面談をしてスケジュールを立ててやっています。
【課題】
【学習時間】
【1日のスケジュール】
そして、それをどんどん達成したわけです。そのおかげで冬期講習の間だけでも偏差値が5上がっています。
【結果】
これは決してやらされたわけではありません。本人がやるべき課題が明確になっていたから成績があったわけです。