勉強法

できないときの指導法-×の引っ張り方がポイント

指導していると結果が出ないときがありますよね。本人からすると「勉強しているのに結果が出ていない」そういうときは一番辛いです。

ときには荒れる子もいます。そのときが指導者の腕の見せ所です。成績が上がってきたら本人もやる気があるので指導する方も楽ですが、成績が上がって来ないときがもっとも難しくて大切なのです。

そして、効果を高めるためと、今の状況を確認するのが質問なのです。

一番成績が上がらない子

成績が上がらないこと言うのは自分自身の現状を直視しないことです。これは大抵は保護者にも傾向が出ます。

例えば、成績を聞いてもはっきり言わず、ぼかしたり、あるいは隠したりします。子どもはどうかと言うと解いていて「×」だったところ直して「〇」にします。

そして、点数を良く見せるようにします。また、できないところを見せるのが嫌なのか、「まったく何もできない」とかそういった感じです。

「なぜそれがダメなのか?」

それは対策は打ちようがないからです。病気で例えるとわかると思いますが、熱が37℃の場合と39℃の場合ではお医者さんも処方する方法が違います。

39℃の場合は、「まずは熱を冷ましましょう」としますよね。37℃のときは「安静にしてくださいか」というだけかもしれません。

現状が違うと対策も変わるわけです。だから知りたいのは現状なのです。現状が悪かろうが、良かろうが現状把握すれば次の手が違ってくるのです。

理想とする指導は1mが跳べる子に対して1m10cm の高さの課題

生徒にもよく言ってますが一番子どもが伸びるのは。

子どもが高跳びで1m が跳べるときに1mm 10 cm のバーを設定してあげることです。

簡単すぎる跳ぶことはできますが力はつきません。逆に2 mの高さを設定すると高すぎるとやる気をなくなってしまいます。

だからこそ設定するのは適切な高さなのです。そのため私がするのが

「まずは本人が実際どこまでの高さが跳べるのかを知ること」

なんです。指導するのであればプロとして1m10 cm になるようにアドバイスをしていきます。だからこそ現状を隠したり、白紙で提出したりするとこちらも指導しにくくなるのです。

恥ずかしい気持ちを和らげる

だから、最初に私が伝えてることが私が一番指導して大変だった子の話をします。

例えばアルファベット5語を教えるのに1時間やってもできない子を教えたこともあります。

当然ですが、アルファベット26文字など覚えられません。そういった子を指導してきて言います。

その子の話よりも教えることはできない子はいません。そこからのスタートなので子どもは気分が楽になります。

そして、まずは現状を教えてもらうことです。そうすると子どもはどんどん自分自身の現状を伝えてきます。そこから私自身が対策を打っていくのです。

成績が伸びる場合には必ず兆候がある

普通の指導の場合は〇だと「よく頑張ってね」となりますが。×だと「ダメじゃない」という指導になります。

ですが、ここがポイントです。×にも大きな違いがあるのです。そして、同じ×でも、その×の内容が変わってくることに相手にフィードバックしてあげるわけです。

それができないときにやる気を引き出す秘訣です。実際の例で行きましょう。

【設問】
今日の晩御飯は何でしょうか?当ててください。材料は人参・じゃがいも・お肉・たまねぎです。そして、最後にカレー粉を入れます。

これを子ども理解レベルで答を見ていきますと

【レベル0】「野球です」→×

 

【レベル1】「サラダです」→×

 

【レベル2】「シチューです」→×

こんな風に例を書くと、

「そんな答え方をする子がいるのか?」

と思うかもしれませんが、実際にこう言った答を書くもいます。それを1つ1つレベルを上げていくのです。

【レベル0】
一番できないこと言うのは設問の意味がわかっていない答を出す子です。つまり【レベル0】です。

晩御飯について聞いているのにのまったく違う答を返してくるわけです。そういった子もいるのでまずは「ご飯についてきているとよ」と指導していきます。

【レベル1】
今度はようやく晩御飯の話になっていますが、材料をよく見ていません。ですが前回よりは晩御飯になっているのでそれについては認めてあげられます。

成果に近づいていることをこの時点でもフィードバックしてあげます。

「さっきより答が正解に近くなっている」

と。通常はここでも否定されます。自分でもできているのか、できていないのかわからないので、本人が一番困っているのです。

だからこそ、✖は✖でも正解に違ついていることを伝えて上げるのです。

【レベル2】
ここでようやくよくする間違いができまます。ここでもまた認めてあげます。

「みんなとよくする間違いだよ」とか「できる子でもする間違いだよ」という風に。そして、最後のカレー粉を見落としてるのでそこを注意します。

こうやって本人の解答が同じ「×」でも変わってくるのがわかると思います。それをその都度それを本人に言ってあげるわけです。

それをすべて一緒くたにして「ダメでしょ」「できないでしょ」とやってしまうと本人自身が自分自身の進歩がわからないからやる気のないわけです。

だから、「×」は「×」でもその中でも進んでいることを確実に伝えていくわけです。そうすると一番大変なときに前に進むので結果出てくるのです。そこがポイントです。

細かいステップでやる

こんな風に「勉強が出来ないとき」「苦手な科目」といったときは、なかなか進んでいかないので本人もやる気を失いがちですが、それを細かな進み具合を伝えるだけで本人はやる気になるのです。

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