実際の指導について書いています。
目次
親が指導すると子どもとバトルする理由
親が子どもを指導すると結構、親子バトルが始まります。理由はいろいろありますが、その1つは親の子に対する要求水準が高いということです。
それは親自身の子どもに対する期待の表れなのですが、子どもに対して客観的に見ても「要求水準が高い」わけです。
もちろん、私も親ですからその気持ちは十分にわかります。ですがたくさん教えているといろいろな子がいるので、なかなか親の思うようにはいかないものなのです。
具体的な指導方法は
以前は子どもを「褒める」ということをしていましたが、今は褒めていません。
「褒める」というよりもどちらかというと「認めている」ということです。
「褒める」とニュアンスはどちらかというと「相手を褒めて自分の意図に従わせよう。誘導しよう」という風なことが見受けられます。
もちろん、「そんなことやっていない」という人もいるとは思います。
ですが「認める」というのは単純に確認しているだけなので、それが感じられないのです。
親が指導して問題なのはその「確認」を怠ってるからです。テストで点数を悪かったら悪い結果だけを見て「×」を否定しているからまくいかないのです。
ですが、その途中経過を見ていかないとできない子ほど否定されるわけです。そして、結局は勉強嫌いになって、勉強そのものをしなくなるのです。
確認をしていくということは
例えば今過去問を解いていますが、同じ問題が「×」だったとします。そうすると
というかもしれません。ですが、途中経過をよく見ると大きく進歩してるところがあります。
それは。以前は10段階で2段階ぐらいしかできていなかったのが、今回は8段階までできているわけです。
そうするともう少しで正解になります。そのプロセスを見てあげるわけです。そして、それを相手にフィードバックするわけです。
と。これは決して「褒めている」わけではありません。どこまでができていて、どこからができていなかったのか。
そして、どこが課題なのかというのを淡々とやっているわけです。成長したときにはその成長したこと相手にフィードバックしてあげるわけです。
成績の悪い子ほど細かいフィードバックが必要
あなたが暗いトンネルの中に入ってることをイメージしてください。トンネルに入っていると出口がどこにあるのかわかりません。
途中で「引っ返そうか」「もうやめようか」と思ってしまいます。ですが、
という風に声が聞こえてきます。そして、光が見えきました。光が見えたので出口に向かって走り出しました。そして、出口から出れたのです。
これは勉強も同じで、理解の早い子だったり、成績の良い子だったりするのはそのトンネルの距離が短いわけです。
だから、すぐに光が見えるのでがんばれます。ところが成績の振るわない子というのはそのトンネルが距離が長いのです。
だから、途中でやめてしまったり、諦めてしまったりするわけです。そこを周りがサポートします。
「まるでトンネルの中にいるようだった」
これは中1のとき学校のテストが「6点」だった子のセリフです。この子は中3では「67点」とっています。
ですが、1年間はテストの点数がまったく上がらなくて困っていました。続いたのは塾でその子を引っ張ったから。
やっているときに
とか
という具合に本人にいってあげるわけです。あるいはできたところを相手に伝えるわけです。
これは決して褒めているわけではないです。相手に対して返しているわけです。そうすると本人も自分自身が進んでいることが確認ができるので自分でやっていくことができるのです。
別に褒めなくていい
よく褒める教育といいますがなかなか褒められない親御さんも多いと思います。ですができてるところを冷静に分析して相手に返してあげることはできます。
当然ですが、できていないところも「ここはできていない」という風に課題を与えるわけです。
そうすると別に喧嘩になる必要ありません。言い方も別に嫌みったらしくいう必要もなく淡々としていくわけです。
それに事実を伝えるわけですから、親の意図はありません。子どももバカではありませんから、いくら褒めても親の「勉強させよう」という意図が見えた時点で嫌になってしまいます。
ですが、フィードバックは事実なの親の意図は見えません。これを地道にやっていくだけです。
あとはこれを繰り返す
これをマメに繰り返していくだけです。特に「×」である問題については、できなかったところも
とか
と。単純にそれだけなのです。そうすると同じ「×」でも本人自身が意味が違ってきます。「×」は「×」でも一緒くたにしないということですね。参考にしてください。
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