「子どものやる気を引き出す方法」というのは結構人気ありますね。
以前アンケートをしたところ
「勉強に対するやる気」
についてお話したいと思います。
ほめるとやる気になる?
「ほめる」とやる気になるということで、一時期「ほめる」というのが流行りましたね。
今でも「ほめる」というのは指導の中では1つのやり方です。ですが、最近ではやっていません。
外から見ると「ほめる」ように見えるかもしれません。でずか、私がやっているのは
「認める」
です。例えば、「ほめる」ことは特に悪いことではないと思います。
ですが、子どもに対して「ほめる」と必ずしもやる気になるわけではないです。
実際にやってみるとわかるのは
「調子に乗る」
です。よくありますよね。ほめられて調子に乗ってやる気になるのではなく、ほめられて調子に乗ってやらない。
実際には「ほめる」ことの難しいのは、「何をほめるのか?」ですね。
例えば、
「元々持って生まれたもの」
に対して、変えようがありません。例えば
「君は頭がいいね」
とほめると本人はうれしいものの、それによって変わるものはないですね。
こういうのを言うと
「俺、頭がいいからさ。本気を出せばできるさ」
と言って、ずっと本気を出しません。本気を出したとしても
「時すでに遅し」
です。これは「ほめる場所」が悪かったんですね。
「頭がいい」
は努力する必要はないです。でもこれならどうでしょうか?
「すごく努力しているね」
これは「行為」に対してなので、さらに続けようとします。また、
「字を丁寧に書いているね」
「ノートを上手にまとめているね」
「いつも部屋をきれいにしているね」
という具合であれば、それを続けようとします。
女性で言えば、
「服のセンスがいいですね」
「いつも髪がきれいですね」
でしょうか?そうすると
「服にさらに気遣う」
「髪の手入れをする」
ですね。ただ、「ほめる」というのは発言する人の「意図」が見え隠れするので嫌がる子もいます。
「そんなこと言って勉強させようとしているんでしょう」
と。
「ほめる」から「認める」
今やっているのは単純に
「感心する」「認める」
です。今までは
「勉強させよう」
という気があったので、子どもにもそれが伝わっていたのかもしれません。
ですが、「認める」というのは、やったことをそのまま受けいれるだけです。
そして、素直に感動しているだけです。当然、「認める」というのは
・できないるところは認める
・できていないところも認める
です。問題を解いて、できなかったとしても
「ここまでは解けている【認める】」
「ここからは解けていない【課題】」
ということを伝えるのです。これならムリがないですね。
本人も
「できているところは認めてもらえて、さらに課題もわかる」
のです。勉強でもそうです。
「勉強はしている【認める】でも、合格するレベルまではできていない【課題】」
です。そうすると、ほめていないですよね。事実を淡々と述べているだけです。
ただ、これは
「君は全然勉強をやっていない」
と言うと全否定になるわけです。多少やっていたことも否定されたことになってやる気が起こらないのです。
だから、
「できているところも」
「できてないところも」
認めるのです。そうすると違ってきます。参考にしてくたさい。
セミナーは延期です。
「京大vs京大」のセミナーは延期になります。その変わり「やる気を引き出す声のかけ方」について検討中です。
「子どものやる気を引き出した事例集」
+子どもつぶさない思考法