子育て

塾長の裏話

今週は塾長向けの定例セミナーが続いています。

「塾長向け」というのは塾の先生向けにオンライン上でのセミナーを毎月やっているのです。

今回は塾の裏話を。どこもそうですが、ずっと塾長との面談をしているとどこも厳しいのが現実です。

「うちは余裕です」

というところでもやはり以前のようにはうまくいっていません。当たり前ですが、一部の都市部を除いて、子どもの数が減っているだから当たり前かも。

これは大手でも同じです。最大手の明光義塾も生徒数を減らしています。

塾は苦しい

さて、ここから問題です。大手でも生徒数を減らしていますから、小さい個人塾でも四苦八苦しながら生徒集めをやっています。

来月9日、10日に

「オンライン学習塾のはじめの一歩」

というセミナーを開く予定ですが、少しfacebookで話をしただけで、参加したいいう人がわんさか。

「参加したい」

という人がたくさん来ています。

塾の話ですると

「塾の先生の話だからうちは関係ないよ」

と思うかも知れませんが、銀行に勤めていた人がリストラにあっています。

また、今まで大手の会社に勤めていた人が行先がなくて「塾でも開くか」と塾を開いています。

そんなに甘くはないのですが・・。もちろん、その人が自分で切り開く力があれば大丈夫ですが、言われたことしかやっていないと大変です。

多分1年~3年の間で塾はつぶれます。これが現実です。

生き残ることができる子育て

この話が「子育て」とどうつながるのかというと

「こういった危機的状況をどうやって乗り切る大人に育てるのか?」

ということです。私が今

「学校の勉強」
「成績アップ」

と声高に言わなくてなってのがこういった現実があるからです。たとえば、同じ大学でも

「自分で考えて勉強をしてきた子」

「親がお膳立てして勉強した子」

ではこういった大変な状況になると

「力の差が出る」

のです。正直にいうと勉強でいえば私に時間をいただければ成績はある程度上がります。たとえば、

「ずっと一緒について教える」

と成績はアップしていきます。もちろん全員ではないですが、かなりの確率で上がります。

予算の関係で「そんなの無理」という方もいますが、大切なのはそれではなく

「自分でどれだけやれたのか?」

ということです。たとえば、塾でいわれた通りやって、点数がアップしたとしても社会に出たときには力になりません。

それは

「言われないとできない子」

だからです。

そうならないためにも、子どもが自立して自分で考えられるように、子ども任せて、自分で悩んで、苦しんで、考えて乗り越えていく子育てをするのです。

そうするとそういった子は

「知識が知恵に変わる」

のです。これから

「AIの発達によって機械に仕事が奪われる」

と言われていますが、

「私が成績の底上げをした結果の成績」

ではこういった中では生き残っていけないのです。それよりも

「自分の頭で考えて困難を切り開く人であれば仕事には困らない」

のです。実際に私は学生の頃、塾に行ったことがないです。もちろん、家庭教師を雇ってもらったことがないです。

それでどうしたのかというと

「わからない問題は自分で調べた」
「わからない問題は以前に戻って考えた」

と何とか「自分で切り開いてきた」のです。その力が今の力になっています。

実際に大変なのは他の塾長も私も同じです。ただ、私は

「頭を使って解決する」

ということがわかっているので心配がないだけなのです。さらに、

「勉強していけば必ず解決できる」

という習慣がついて入るので自分で仕事を作ってやっているのです。実際に塾長の中には

「考えて考えて困難を切り開いていく」

方もたくさんいます。一方で、

「大手がうちの塾の近くに来た。もうダメだ」

と諦めてしまう塾長もいらっしゃいます。もちろん、まだまだやれる方策は無限にあります。

ただ、頭を使わないだけなのです。勉強とは

「知識を得る」

だけではなく

「知識を知恵に変える」

ように自分で考えさせないといけないのです。たとえば

「テストが戻ってきて結果が悪かった」

とします。それを

「こことここを復習しなさい」

と親が言ってしまうと、子どもは勉強の中身意外では頭を使わなくなります。

そうすると

「分析能力」「判断力」「解決力」

などが身につかないのです。ここは自分で考えて、

「ここをやった方がいいな」
「これもやろうかな」

とやらせていくと本当の意味での

「考える力」

が出てくるのです。勉強で大切なのは

「中身」

もそうですが、

「取り組み方」

なのです。取り組み方の中で

「目標を立てたり」
「計画を立てたり」
「問題集を自分で選んだり」

する間にいろいろ力をつけていくのです。

「目先の点数は大切」

ですが、それ以上に

「子どもの勉強のやり方」

が大切なのです。それが

「使える大人」

になっていくのです。

「自立した使える大人になる子育て」

をしていますか?与えすぎると結局は子どもが後で苦労してしまうのです。

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