子育て

ある塾長の問題提起

先日 Facebook 投稿にこのような内容の記事があげられていました。

ある塾長の問題提起

最近塾が受験のために問題集を選んだり、計画を立てたりして全部お膳立てをしてもらってやるっていうのはどうなのか?
高校生にもなって塾に管理してもらわないというのはどうだろう。

という問題提起をされていました。

実際に計画を立てている塾からすると痛いところを突かれているのかもしれませんね。実は私の悩みどころはここです。

「合格するためにお金を払って効率的にやってもらうのに何が悪いの?」

と思うかもしれません。そう思うのもムリはないですね。ですが、理由は簡単です。その理由は、お子さんの問題解決能力を奪うからです。

入試はみんな初めてなのでいろいろ調べないといけません。幸いにも今は簡単にインターネットで調べることが可能です。

だから、自分で調べて、傾向を調べて、対策を立てることも可能です。遠回りかも知れません。確かに塾で計画を立てるということも必要なのかも知れません。

目先の結果だけを求めると確かにそうかもしれません。それはあくまでも結果を求める企業の論理であって、子どもの成長を考える親の論理ではありません。

教育産業の課題として常にあるのが、「目先の結果」と「子どもの成長」なのです。

目先の結果だけを求めると簡単です。こちらで全部スケジュールを組んで、こちらでやってあげて、全部こちらでやると結果を早く出ます。

後はそれをロボットのようにさせればいいわけです。もう一度書きますが、ロボットのようにやらせるだけです。

ですが、その中には「自分で考える」ということがありません。

「問題を解くから考えているのでは?」

と思うかも知れませんが、答えが決まっています。決められたことを決められたようにするだけです。

完全にロボットで AI に仕事を奪われる子どもになってしまいます。それを親御さんが望んでいるのでしょうが、 私なら絶対に嫌です。

今必要なのは「決められたレールをできるだけ速く走る人間ではなく、自分でそのレールを作れる人間」なのです。

例えば偏差値が下がっても力をつけさせる

実は息子のときに悩んだのがこれでした。中学校のときは親が張り切って、受験勉強を見てきました。

そうすると確かに目先の結果は出ます。それはそれで満足ですが、子どもの自立は育ちません。

私の心の中では悶々としたことがありました。というのは勝負がつくのは学生時代ではなく、社会に出てからなのです。

社会に出てから力のある方が生活する上では大切です。

それで学校というのは社会に出てからの力をつけるところなのに学生時代にその力がついていないと苦労するのは子どもなのです。

だから、高校はほったらかしにして子どもに任せました。

成績は当然下がりましたが、なんとか自分なりに考えて予備校を見つけて通うようになって自分でやるようになりました。

相談はありますが、あくまでも計画は本人が立てます。そして、何でも自分でやるようになりました。

その予備校では計画はいなですし、全部自分でやっていました。自習室と解き方を教えてもらって、情報だけです。

そして、今は起業して自分自身でもやっています。

悩んだり迷ったりするのが力をつける

学生時代にはいろいろ悩むこともあると思います。部活の関係や先生との関係あるいは友達関係。

そして進路について、勉強について。その中で自分なりに解決方法を身につけていくのが大切なのです。

だから、その大切な時期に自分で解決するそのチャンスを奪ってしまうということは、結局子供が力をつけるチャンスを奪ってしまっているからです。

母親起業

「それはそうだけれども・・・」

と思うかもしれません。ただ、あなたが思っている以上に時代は進んでいます。

先日ニュースになりましたが、高校生が高校生を脅して問題になった事件がありました。

高校生が高校生を脅すということは昔からありますが、注目されたのはそれぞれの高校生の年収です。

「1000万円稼いでいる高校生が1000万稼いでいる高校生を脅す」というものです。

今の高校生は Ticktok というアプリを使ってダンスを公開して、それで年商で1000万円稼いでいたそうです。

こんな風に書くと

「その子は特別なのよ」
「その子は運が良かったのよ」

と思うかもしれません。もちろんそれもあります。うまくいくだけの材料が揃っていたわけです。

が、それだけではありません。今はいろいろなツールが揃っているので、できるようになっているのです。あとはアイデア次第なのです。

またこんな記事も

堀江貴文氏 12年間勤務で月給14万円「日本終わった」と嘆く会社員に「お前が終わってんだよ」

という記事が書いてありました。これだけ見ると「ひどい」と思うかも知れませんが、その説明の「ホリエモンちゃんねる」を聞くと納得です。

ホリエモンがその人が月14万円以上稼げる方法を解説しています。それほど難しい話ではないです。

そこでは「動画編集で文字起こし」の仕事を話をしていました。今は動画編集をYouTubeを見ながらソフトを使えば簡単にできます。

1件5万円で受けたら3件受けたら15万円です。ようは自分で問題を解決するために考えないだけなのです。

今は考えて行動するだけでできます。

何か別の世界の話

と思ってるかもしれません。ですが、昨日行った「 SNS フェスティバル」の主催者の三上 美幸さんは5年前では専業主婦だった方です。

専業主婦ですがインターネットで起業して、年商2500万ぐらいぐらいあると聞いています。今は持っとあるかもしれません。

「でもね、その人も特別な人」

と思うかも知れません。ですが私の塾に通っているお母さんは既にインターネットで起業しています。

また、最近お店を持って独立された方もいます。さらにインターネットで起業している母親グループもあります。グループの人数は2000人ほどです。

昔は起業と言うと借金をしてリスクを背負ってやるというのが普通だったかもしれません。

ですが、今は誰でも簡単に起業できてしまうわけです。だからこそ「問題解決能力」が必要なのです。

起業するということはトラブルの連続です。トラブルと言うと何か嫌な思いかもしれませんが、経験を積めると思ったらいいです。

それを繰り返し行っていくわけです。その時に

「僕はそれを全部お膳立てしてくれないとできない」

なんて行っているととてもではないですが、やっていけません。

全部自分で計画を立てて自分で 実行して、失敗して反省して、改善していくそれを繰り返していくわけです。

「うちの子は起業なんてしない」

と思うかも知れませんが。今は会社でも必要とされているのはそういった問題解決の出来る子です。

今はそんな時代です。アイデア1つで高校生がお父さんお母さんの年収を抜く日が来るかも知れません。

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