国語の点数が安定してしないという子はいます。その話です
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前回は最高得点。今度は最低得点。
国語の指導していると国語の点数が上下する子がいます。国語が全然できないのであれば納得します。
が、そうでもなくて点数が良いときもあります。偏差値が60になったと思ったら、次は40と。
と不思議に思うくらいです。
単純に
と思ってしまうと入試のときは怖いですよね。
受験のときに問題が自分の子どもの相性と合う問題であれば合格です。
逆に相性の悪い問題と不合格になってしまうと考えるとゾッとします。
実はそれは解き方が決まってないからです。単純に感覚で解いているからなんです。
実はこの原因について私自身が調べたことはあります。その原因は以下の理由です。
模擬試験で平均点のバラつきを調べる
もう15年以上前の話ですが国語の成績の点数があまりにも変動するので不思議に思っていました。
1人だけというよりも平均点の上下が激しいのです。
もちろん模擬試験ですから、作成者によって難しいときもありますが、簡単なときもあります。
ですが他の科目に比べて国語だけがこんなに上下するのに疑問に思ったのです。
それで問題を1つ1つ調べてることにしました。そして、実はあることに気がついたのです。
そのキーワードになるのが
「小説問題(物語問題)」
です。分野別に見ていくと大抵の場合は
・説明的文章の読解
・物語問題の読解
が大抵の学校ではこの2つの分野が出題されます。これは中学入試から大学入試までほぼ変わりません。
もちろん例外はありますが、ほとんどの学校でこの2つが出題されます。
それでどこで点数に上下するのかというのは実は「小説問題」だったのです。
その小説問題の得点が全体の得点を影響していたのです。
点数が高かった場合
問題文を調べたところ点数が高かったときにはある共通点がありました。
それは子どもの置かれている立場と似たような境遇の主人公が出ているというものです。
高得点の問題に出ている主人公は中学生でバスケットボールに所属しています。
確か恋愛も少し入ってたような気もします。その子の心情について問うものだったのですが、生徒の正答率が高かったのです。
得点が低かった場合
登場人物のいる時代は確か戦前の話でした。主人公は30代の男性です。
その心情を読み取るもの。戦争に行く前に家族と話をしながら戦争に旅立っていきます。
その一場面を切り取ったもので、そこからあることがわかったのです
解き方が間違うと大きな痛手に
物語問題でよくあるのが
「自分の感覚で解いてしまう」
ということです。簡単に言うと「感情移入してしまう」ことです。
感情移入は本を読むという意味では非常に楽しむことができます。
ですがこと入試に関しては感情にしてしまうと間違った感覚でしてしまうわけです。
よくお母さんが子どもを指導してるときに間違うのは
というものです。これは現実的には無理な話です。
親御さんがよく言うのは
というものです。経験しないとわからないことがありますよね。
だから人の気持ちになることなんかほぼ不可能なんです。
また、登場人物が殺人犯だったら殺人犯の気持ちになることはできません。
つまり、感情移入して解ける問題には限界があるのです。
そうするとどうなるのか自分と似たような境遇の主人公であるとその立場をよく理解できます。
だから自分の感覚で解いても正答率はアップします。
ですが自分の状況と全く違った登場人物であると違った感覚なるので低得点になるのです
わかりやすい例でいましょう。
女の子が16歳で子どもを産んだ。
この実を知ったらどうでしょうか?今で言う高校1年生ですよね。
今の感覚で言うとすごく早いと思うかもしれません、これは今の感覚です。
今は寿命が80歳ですから、80歳に対しての16歳です。
一方江戸時代では何とかで言うと寿命は40歳です。割合で言うと 0.4です。
これを寿命が80歳である今に当てはめると32歳になります。決して早くはないですよね。
こういったことになるのです。だから、社会的背景によっても違うので感覚で解くことはできないのです。
ではどうやって解けばいいのか?それについて話をしていきたいと思います。それについては以下のセミナーで指導します。
国語の解き方セミナー&塾説明会
実際に当塾でやっている解き方を説明します。あと塾の説明会です。