研修会などに参加するといろいろ情報が得られます。そして、色々なツールや手法が紹介されます。
その中で「お金を払ったのだからやってみよう」と実際に真似をしてやってみる。
確かにトライすることはとても大切です。ですが、やってみたけれどうまくいかない。「あー、あの研修はダメだった」と言います。果たして本当でしょうか?
塾長こそ頭をを使え。塾長は頭を使うのが仕事
実際にセミナーで紹介さてた内容では「生徒が12名集まった」とか「問い合わせが30件あった」とうまくいった話が紹介されてます。
果たして紹介している人がウソをついているのでしょうか?
実は経営というのは頭を使うのが原則です。頭を使わないでやるということほど罪なことはありません。頭を使った集客の話をしましょう。
実は目の前にある情報とはあくまでも「コンテンツ」にしか過ぎません。コンテンツとは与えられた情報そのものが「コンテンツ」なのです。
たとえば、セミナーで紹介された「チラシ」でしたら、「チラシ」がコンテンツです。ですが、「コンテンツ」をそのまま使っても意味はありません。
大事なのは「コンテンツ」も含めたその背景も含めた「コンテキスト」なのです。
いくつかの例を挙げてみます。
今年は酷暑と言われるぐらい暑いです。ニュースで中学校などで
「クーラーを入れている」
という話がニュースで出たとします。年配の中には「昔はクーラーを入れなかったのに今の中学生は甘く育てられている」という人がいたとします。
確かにクーラーを入れたということは事実です。昔はクーラーなんかなかったというのも事実です。
ですが、その「クーラーを入れた」という事実だけで「中学生に対して甘い」とはならないのです。
というのは、その背景が全く違うわけだからです。私は結婚してから自分の部屋にクーラーを入れたことは一度もありません。
暑いときには部屋の温度が40度ということがありました。その日は1日4回水風呂を浴びたり、水分を補給していました。
ある日は部屋が36℃のとき頭が痛くて、軽い熱中症にもなりました。今まではずっとクーラーを入れずにやってきたわけですですが、今年からクーラーを自分の部屋に入れることにしました。
さすがに暑い。これは暑いです。これは元々の背景が違うわけです。昔、私が中学生だったときもクーラーはありませんでしたが、これほどの気温ではなかったです。
今の気温とは全く違うからです。そういう背景があってクーラーを入れるという事実をとらえるわけです。
さらにこんなことがあります。例えば、研修会で「ピンクのチラシが当たった」という事実がありました。
そうすると「ピンクだったらチラシは当たるのか」とそれを真似てピンクのチラシを作ります。
そして、実際にチラシ配布します。するとうまくいかなかった。「嘘じゃないか」と。ですが、コンテンツは「ピンクのチラシ」です。
さらに「コンテキスト」としてその背景までして調べてみると、「周りが白いチラシだったのでピンクのチラシにすると目立った。だから。反応があった」ということがわかります。
ですが、よく見ると自分の周りではほとんどがピンクのチラシだった。それなのにピンクのチラシをしたのに当たらないというのは当然のことなのです。
こうやって「コンテンツ」だけではなく、その背景を含めた「コンテキスト」まで考えて学ばないといけないのです。
「生徒が集まったチラシ」というのを真似をしてもうまくいかないことがあります。
そのときには「生徒が集まったチラシ」だけでなくなく、その背景を知ることです。塾でいえばチラシの内容だけでないです。
「配布した時期」「近隣の所得層」「配布地域の教育熱」「配布した枚数」「他塾のチラシ」などそういったことも知るのです。
反応のあった場所が「教育熱が高い」ところで、あなたのところも「教育熱が高い」ところであれば反応があるかも知れません。
逆に「教育熱が低い」ところであれば値段だけが勝負なのかも知れません。
勉強するのは「コンテンツ」ではなくて「コンテキスト」なのです。頭を使って集客するというのはそういうことなのです。
勉強会に参加して色々情報を得ても、その情報をその背景も知らずにそのまま使うとうまくことはあるかもしれませんが、うまくいかないことはあります。
そのときうまくいかなかったからとしての研修は駄目だったというのは自分自身が考えていないのです。
大事なのはなぜその研修で紹介された方法はうまくいって、自分のところはうまくいかなかったかを考えることです。
ドンドン頭を使って集客していきましょう。WeB集客研究会はこちらです。