経営の考え方

【塾倒産】地獄への開業

私が今いろいろな生徒にある程度対応できるのは

「自分がいろいろな失敗をしてきたから」

です。多分何でも

「何もつまずかなかった」
「成功し続けてきた」

からだと相手の気持ちもわからないし、相手の失敗も許せないのかも知れませんね。

 今となっては

「すべては今に活かせる経験」

ですね。

さて、昨日の続きです。今回の話も

「塾の失敗」=「勉強の失敗」

と関連して話をしますね。

私が平成10年7月1日に塾をオープンしたとき一番の失敗は相手に依存したことでした。

「自分で考えて自分で情報を集める」

ということをしないで判断を相手に依存してしまったこと。

また、

「大切なことを相手に任せてしまったこと」

です。つまり

「面倒なことから逃げた」

からだと思います。特に

「考えることから」

です。子どもでもそうですが考えることに対して

「面倒くさい」
「えっ嫌」

という子はたくさんいます。 ですが、

「面倒くさくても生きているときには 自分なりに考えて考えぬく姿勢」

が必要なのです。特に

「大切なこと」

は自分で考えて自分で責任を持って行動することが必要なのです。

当時会社を辞めていろいろ派遣の仕事をしていた私の所にDMが送られてきました。

それは以前に出た

「独立フェア」

で名刺交換したからだと思います。

 その内容も2通。1つは有名な塾でテレビコマーシャルもしていてところでびっくりするくらい費用のかかるところ。

広告費も初回から100万円かけて集めるようでした。シミュレーションもされていましたが、それでも初期投資が高すぎる。

通常「塾」というのは一番お金のかからない業態です。それなのにびっくりする金額なのですぐに却下。

もう一方は以前も私が使っていた教材からの会社で教材もよく知っていました。

 その会社が1人で勉強できる教材を開発したという内容。ただし、通常のパソコンではダメで専用の機器を購入しないといけないということでした。

「○○という機械を導入して塾経験の豊富なコンサルタントがつく。そして、売上は○○円で経費は〇〇円で・・」

ときちっと書かれていました。初期費用も通常の独立したときに比べて格安だったので担当の方に電話をしました。

「お電話ありがとうございます」
「今回塾を開業に興味があるのですが・・」

「そうですか」

 そして、担当者に機器を送ってもらい、実際に1週間自分で使ってみることにしました。

 確かに真面目な作りで内容も塾としては申し分のない内容でした。これなら子どもでもできると感じたのです。

 さらに私に朗報が飛び込んできたのです。それはそのとき以前に住んでいた筒井の駅で

「事務所に空きが出た」

と。その場所は以前私は住んでいたこともあり、よく知った場所でした。当然多少は知り合いがいましたし、何より

「駅から1分の好条件の場所」

だったのです。そして、その機器の

「販売担当者」と「コンサルタントの先生」

をしている塾の先生と会うことに・・

 当日。派手なかっこうをした女性の方と自分で塾を経営している白髪まじりの見た感じ真面目そうな先生が。

まずは、空きの出た事務所の見学に・・

家賃7万円。保証料10万円。そして、駅から1分の場所。

その塾の先生は

「これは安い。安いですよ。えー。いいな考えられない。」
「そうですか?」

「こんなのなら私でも入りたいくらいです。本当に安いな・・」

と。知らない私は

 「そんなにいい物件なのか」

と思い、心が揺れ動かされました。そして3人で駅前の喫茶店に。

「あの機械よかったですよ」
「そうでしょ、先生はよくわかりますね」

「それに費用も他と比べると安いですよ」
「そうでしょ。うちはそんなお金はとりませんから・・」

「私は学生時代に派遣の家庭教師をやっていたました。月に20人ほど」
「家庭教師でそんな人数をですか?」

「はい(と少し鼻高々だったかも)」
「家庭教師ではそれはすごい」

続けてこんな風に言ったのです。

「ですが、塾を開業するのは初めてなの生徒が集まるかどうか心配です。その点はどうなのでしょうか?」

「その点は大丈夫です。先生は教えることだけに集中していただいて結構です。集客や他はすべて私の所でやりますから」
「チラシとかは大丈夫ですか?」

「それも作ります」
「そうですか。それならやれそうですね」

と。それなら安心だ・・。と私はとても間違った判断をしてしまいました。

そして。そのあとその決断が後々私を苦しめることになったのです。

というのは1人で決めるのではなく家内と相談することにしました。

家内は

「大丈夫なの?」

と心配そうでした。私は

「生徒の集客もやってくれるし、電話の受付もやってくれるから大丈夫みたい。やるよ」

と。そして、

「塾を開業する」

と決めてどんどん話を進めていくことになったのです。

 そして、私の1つ1つの間違った決断が後々10年以上にわたって私も苦しめるようになったのです。

しかも、安かった理由があって、そこでは今まで塾がその場所でやっていたのです。なぜ安かったのかわからないまま進行していきました。

 そして、開業することに・・・。

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