経営の考え方

オンライン塾のはじめ方

インターネットでビジネスをスタートして20年。オンライン塾は15年です(前に戻ったら15年でした)です。

塾長の中には

「私もオンライン塾をやりたい」

と思っている人もいるので、その話をします。ご参考に。

なぜ、オンライン塾?

何でもそうですが、オンライン塾をスタートするにもメリットとデメリットがあります。

一見すると

「何だか良さそう」

と思いますが、良いことも悪いこともあります。それについて話をしましょう。

メリット

まずは、そのメリットからです。「オンライン塾」をスタートすると様々なメリットがあります。

1.「0円」でスタートできる

オンラインの学習塾は「0円」でスタートできます。実際に私は「0円」でスタートしました。

当時はメールマガジン発行サイトの最大手「まぐまぐ」を利用して集客。1か月目から10万円以上の収入になりました。

もちろん、無料です。サイトも新しくお金をかけずにスタート。また、ブログも「アメブロ」でこれも無料。その気になれば無料でスタートできます。

これが一番大きいですね。

2.固定費が低い

何と言っても「家賃が不要」です。塾の固定費で大きいものは

1.人件費
2.家賃
3.教材のシステム費

です。これらを削ることができれば、利益は確実に出せます。ですが、費用が発生するのはそれなりに理由があります。

「良い人材を採りたければある程度お金をかける」

のが普通です。家賃も

「良い立地」

になると費用は高くなるので、良い場所に塾をしていると家賃は高くなります。ですが、オンライン学習塾はこれが不要です。

3.地域に縛られず生徒が集められる

地域で塾をやっている生徒はその地域に生徒がいないとできません。ですが、オンラインは「全国の生徒が相手」。言も「世界の生徒が相手」です。

その生徒を対象にやっていきますので、地域が生徒が減少しても関係がありません。

実際に私の塾では地元の生徒の全くいません。ここ最近入っただけで、地元なのにオンラインでやっています。

また、今も海外の生徒がいます。ブラジル、イタリアと時差さえ気をつければ世界中から生徒が集まります。

4.しがらみがない

都市部ではわかりませんが、地方では塾との関係だけでなく、

「近所だから」
「子どもの部活が同じ」
「PTAの関係」

といったしがらみがあります。だから、「騒がしいけれど退塾させらない」ということはないです。

5.どこでもできる

塾という校舎を持たないので、インターネットの環境さえ整えばどこでもできます。

実際にインタネットで塾をやってから、私は4回引っ越しをしています。それでも塾は続いています。

また、よく授業を自動車の中でやることもありました。それだけどこでも指導ができるのです。

デメリット

何かいいことずくめなのに「何でみんなやらないのだろうか?」と思うかも知れません。

実は「オンライン学習塾」はやっている人もたくさんいます。ただし、

「開店休業」「廃業」

となっているだけでほとんどうまく言っていません。その理由は次にあるのです。

1.生徒が集められない

実は一番理由がこれです。「オンラインの学習塾」と言っても生徒がいなければ塾になりません。

「私のところでは先月オンラインで生徒が入ってきました(`^´) ドヤッ!」

と言うかも知れません。ですが、ネットの世界はそれほど甘くはありません。

「それだけで生活する(7桁の売上)を上げるにはそれだけ集めないといけない」

のです。たとえば、客単価が1人2万円。そうすると40人常時在籍していて売上が80万円です。

それだけの生徒がいないと生活できないのです。ここでポイントは「常時」です。それが次になります。

2.本気にならない

「オンライン学習塾をやります」と決めたものの真剣にやる人は少ないです

私のように生活をかけてやっている人はほとんどいません。その理由は簡単。簡単にスタートできるからです。

今でもやろうと思えば、初期投資10万円からスタートできます。私なら無料でもできます。

別のオンラインの塾は無料でスタートしています。そして、普通の塾並みの収入を得ています。

ですが、普通は簡単にできるのでその分「真剣にやらない」のです。これが「1000万円の借金をしてスタート」となると塾長も真剣です。

そうならないのは「簡単にできる」からなのです。もし、スタートするのであれば、「新しく塾を1店舗オープンする」つもりでやる必要があるのです。

3.退塾率が高い

通常の塾は入塾するときちっとしていると退塾はしません。ですが、まだオンラインの塾は不安定なところが多いです。

イメージしてみるとわかりやすいですが、「進研ゼミ」。結構入会しているはずなのにいつでも広告を打っています。

それは「退会が多い」からです。通信講座は

「スタートしやすく辞めやすい」

のです。当然「オンラインの塾」もそれに近いものがあります。退塾で考えると

通信講座>オンライン塾>リアルの塾

といった感じです。

「それは指導が悪いから」

と思われるかも知れません。もちろん、それもあるかも知れません。ですが、担当講師は

「リアルの塾で何年もやっているメンバー」

で、通常の先生より対応は上手です。リアルの塾では生徒は辞めません。ですが、オンラインの場合はそれが起こるのです。

4.経営が不安定になりやすい

塾の特徴は

「3月に集めれば売上が安定する」

のが普通ですよね。リアルの塾では通常は

4月~6月 資金が心配
7月~   売上がアップ

という形が普通です。3月に集めれば塾は会員ビジネスなので比較的安定します。

そして受験が近づくに連れて収入がアップしていくのです。

ところが、オンラインの学習塾は9月でも売上が大幅減少することがあります。実際に私のところでイッキに「20万円」も売上が激減したことがありました。

その理由は

「サブプライム・ショック」

です。アメリカに端に発した経済問題がオンライン塾に影響を与えました。

生徒が次々に辞めていきました。帰国子女だった子は日本に戻り、また「お父さんの残業代がなくなったので辞めます」と退塾する子も出ました。

私が苦心したのがこの「経営の安定」です。

5.競争は世界レベル

「世界中の生徒を集める」何て聞くとカッコウがいいですが、裏を返せば「世界中のライバル塾と闘わなければならない」のが現実です。

全国でも同じです。検索すると大手の塾がずらり。そんな相手と闘っていかないといけないので、マーケティングについてもかなり勉強しないといけないのです。

それでも私のところでは、毎月安定して売上を上げています。その秘密は以下にあります。

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