経営の考え方

塾長の仕事

この時期になると自分自身が潰したリアルの塾のことを思い出します。当時の塾生は受験生がほとんどです。

その受験生が卒業してしまうと生徒はたった3名。「やばい」と思いながらも受験生を懸命に指導していました。

当時の私は受験生のためにと言い訳しながら自分が本来しないといけない仕事をしていなかったのです。

あなたの仕事は何?

塾長の厄介なところは仕事をいくつか抱えていることです。複数のメンバーがいると役割分担ができます。

が、1人で塾長して1人で塾をやっているといくつもの役割をこなさないと行ません。

スポーツ選手で言うと監督をしながらプレイヤーというイメージでしょうか?

自分自身がプレイヤーとして埋没してしまって、自分のプレーばっかりに集中してしまうとチーム自身が負けてしまいます。

「自分は良いプレーをして良かった。活躍した」と思ってもチームが負けてしまうと監督としての役割を果たしてないことになります。

塾長自身が講師となって生徒の入試に埋没してしまう。もちろん、それも大切です。

ですが本来の塾長としての仕事をしないと塾自身が潰れてしまうのです。受験生は満足した。でも塾は潰れてしまったというのでは話にならないのです。

そして、ここでのポイントは塾生が合格して満足したということと塾が繁栄するということは一致しないことです。

もちろん合格者が続出することは1つの要因ではありますが、それだけでは成り立ちません。

経営者としての仕事

それでは経営者としての仕事はどんなことがあるでしょうか?その1つが「未来を作る」ということです。

何もない状態からどんどんどんどん新しい未来を切り開いていくことが塾長の仕事です。

「未来を作る」ということは何もないところから作っていくわけですから、非常に悩みます。

実際に私もずっと悩んできました。オーバーな言い方をすれば寝ても覚めてもそればかり考えているという状態です。

自分自身はどういった方向に進めばいいのかという問題です。それがあるからこそ子どもの進路相談にも載るのだと思います。

自分自身が悩んでいないでアドバイスすることはないですから。そこで学ぶことなのか戦略なのです。

戦略とは何か

「戦略」というのは戦争用語です。 「戦略」というのは色々な定義があるでしょうが私のイメージとしては「戦う場所を選ぶ」ということと思っています。

場所と言っても実際の地域だけでなく、チャンネルや対象とする相手のことを言います。そして、大切なことは

「戦わずして勝つ」

ようにすることです。

例えで言うとこんな感じです。ウサギとカメの話を知っているでしょうか?有名な話ですよね。

ウサギとカメがかけっこで勝負して最終的にはカメが勝つという話です。しかも、ウサギが最初に勝っていたのに途中で怠けて寝ている間にカメが勝ちます。

コツコツと努力して抜き去ったという話です。ですが常識的に考えてこれは間違っています。

というのは

「カメはわざわざ自分が不利な陸上で戦う必要があるのか疑問に残る」

からです。どうせ勝負するのであれば海でウサギと泳ぎで勝負してもいいわけです。これが戦略です。そうすると

「戦わずして勝てる」

のです。

実はこの戦略を最も大事で例えば、どの地域で塾を開くのか?オンラインで言うとどういった人を対象にするのかどが大切になってきます。

実は昨日と一昨日とずっとその話をしていました。オンラインでビジネスをする時に誰を対象にするのかというのを絞らないと仕事にはなりません。

「コーチングがしたいんです」
「インストラクターになりたいんです」

と言って活動したとしてもありきたりのコーチであったり、ありきたりのインストラクターあったりしてはとてもやっていけないのです。

お客様の立場で言うとその他大勢です。現にコーチを目指してスタートしたもののほとんどの人が辞めています。

以前あったサイトがなくなっているのです。

だから、大切なのはここです。誰を対象にするのか絞らない限り、上手く行かないのです。

そして残念な話ですが、戦略が間違ったとしても次に出てくる戦術ではカバーしきれないということです。

戦略と戦術の違い

戦略と戦術というのは混乱されてしまいますが、イメージするとこんな感じです。

ある工場ではジュースを作っています。

「今まで1日100個作っていたジュースを150個作るようになった」

というのが「戦術」です。そして、売れるジュースを見つけてくるというのが「戦略」なのです。

どんなにジュースをたくさん作ったところで、そのジュースが売れないジュースであれば在庫として残るだけです。

ですが、売れるジュースを上手な戦術を使って作ると、売れるジュースをたくさん作るから売上が上がるのです。

それが「戦略」と「戦術」の違いなんです。塾でもそうですが、対象とする相手が間違っていると塾はがんばっても仕事としては成り立ちにくいのです。

ポスティングを勧める理由

実は私はオンラインのみで集客していますが、リアルの熟語を指導する時には必ずその近所を歩いて回ります。

というのが現場を見てみないとわからないことがあるからです。例えば、あなたの塾の商圏内に塾に通う生徒が何名いるか知っていますでしょうか?

小学生・中学生を対象にしていたら今どれぐらいの生徒がいて、そして今後どう変わっていくかわかるはずです。

これは県の統計課や市の統計課に行くとデータがわかるはずです。以下が実際に調べた奈良県のデータです。

ですが、人の流れやライバル塾がどれだけいるというのが実際に歩いてみないとわからないのです。

実際に歩いてみるとわかりますが、

「こんなところに塾があったのか」
「こんなに街が寂れているのか」

というのがわかってきます。そうすると塾を移転するということも考えないといけないのです。

生徒がいないところに一生懸命にチラシを撒いても効果のないように全体を見据えながら塾を運営しないといけないのです。

私が行った失敗

なぜこんなことが言るのかと言うと私が失敗したからです。塾オープンする前に一応奈良県の統計課に行って私も通塾できる生徒の人数は割合出ていました。

(奈良県 学校別学年別児童数 将来の生徒数がかわります)

当時、生徒数で言うと商圏内に1000人以上の生徒がいました。そして、当日の通塾率を計算すると600人ほど。

ですがオープンが決まってから失敗したのが塾の多さです。20件以上の塾がひしめき合っています。

単純に計算しても1塾あたりの生徒数は15名ほど。そして、近所の人に聞いてみると強い塾が2件。

さらにこの地域では塾ができてはすぐ潰れるを繰り返していたのです。これを知ったのはオープンしてからなのです。

なぜそれだけ塾があるの知ったのかと言うと、私自身が歩いて数えたからです。もちろん、電話帳に載ってるのもありました。

実際は家庭で学研教室をやっていたり、公文教室を行っていたりしたところもあったのです。また、個人の家で塾をやっているところもあったのです。

ポスティングをしながら市場調査をしましょう

塾長のための Web 集客研究会では塾長に自らポスティングをするようには伝えています。

もちろん、最終的には外注すればいいのでしょうが、それでも「まずは歩いてください」と言っています。

というのはこの市場調査がとても大切だからです。現場に行かないとわからないものを見てもらって、そして今後を考えていく出て行く。

そうすると市場がどう動いているのかがわかります。これは現場に行かないとわかりません。

教室内で妄想していてもわからないのです。だから、まずは歩いてみることです。

塾長の仕事は「今のことではなく未来を作る」のが仕事です。それを失敗してしまうとどんなに指導が上手くても潰れてしまうのです。

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