経営の考え方

4月の不安

あなたは4月になって不安があるでしょうか?

生徒が集まっていないので不安
資金が続くかどうかは
これから生徒が減っていくのにどうしたらいいのか不安

正直にいうと私も不安です。塾がうまくいってるときもうまくいってないときも不安になります。

その理由は簡単。「会社は倒産するもの」という前提があるからです。縁起でもない話をするかもしれませんが、企業の寿命は昔30年と言われていました。

今はもっと早いです。当たり前ですが永遠に続く会社はありません。同様に塾もありません。

実際に私が20代の頃に勤めていたコンサルタント会社の顧問先では何社も潰れています。

また、私の知人でもこんな人もいました。70億もの借金をして夜逃げをしたり、店舗を拡大するときに銀行から資金を調達するのに自分自身が保証人になった。

さらに身内の土地を担保にしていたため不動産を全部取られたかそういったことを見てきました。

どんなに順調よく利益を出していた会社もずっと続くわけではないのです。

わかりやすい例がいうと最近の話では「マクドナルド」と「モスバーガー」です。ついに3年前までマクドナルドは成績不振で叩かれていました。

異物混入事件であったり、その対応に問題があったりと世間からは非難も起こっていました。

一方、モスバーガーは逆に評価を上げて業績を上げている。ところが最近ではまた逆転してマクドナルドが調子よく、モスバーガーの業績が調子悪くなっています。

しかも本のこの2~3年の間です。塾でも同じです。昨年まで最高の業績だったのが今年は最低の業績になんてことはザラにあります。

このように業績の上下というのは社会の流れもありますし、経営者自身の問題もあります。

それに経営者も いつまでも若いわけではなく、年齢とともに体力が削られていきます。

特に若いときにうまくいってるとその状態がうまく続くように思います。ですが年齢を重ねるにつれて

「30代でできたことが40代でできなくなり」
「40代でできたことが50代でできなくなり」
「50代でできたことが60代でできなくなる」

からです。プロスポーツ選手と同じですね。若い頃は自分自身でムリしてやればできたことが、年齢を重ねることによって疲れが取れなくなってムリができなくなります。

私の場合も同じで他人からは「よく休んでいない」ように言われます。でも、私も年齢による衰えを感じています。

だから、体調には気をつけて、瞑想したり、体操を行ったりしています。また、水をたくさん飲んだり、黒にんにくを食べたりと。

さらに青汁を飲んだり、まずいまずいプロポリスを口に入れたりしています。そうやって健康には気をつけて、手を打っているのです。

話は戻りますが、あなたにお聞きしますが、

「一体あなたの不安は何なんでしょうか?」

実はこの不安について直視するということはとても重要です。

というのは不安を直視しないと、不安が増大して次は恐怖になるからです。そして、恐怖から決断すると判断が間違ったり、普段ではしない行動をしたりします。

だから、まずは不安を直視することです。具体的にいうと不安を書き出すことです。

よく生徒に「ちゃんとノートに書け」と言っていますが、あのノートに書くのと同じです。

思考というのはノートに書くことで整理されます。どんなことが不安なのか?その不安が出てきたら、なぜそれが不安なのかの理由も書いていきましょう。

そして、その不安に対して対策を打っていくのです。

その対策も地道に地道に打っていきましょう。実際に今の状態が悪いということが、ずっと続くわけではない。

逆に調子が良くてもその状態が続くわけでもないです。

ただし今の状態が悪いのが続かないというのは「種をまき続けている」ということが前提です。

それがないとよい結果には変わりません。「自分は何もしないで結果だけがよくなる」ということは絶対にありえないからです。

たとえば、今不安が「売上が上がらない」とします。するとその売上が上がらないのはなぜなのか理由を考えてみます。

そして、その理由が「塾のホームページを作ったけれどもアクセスが少ない」というのであればアクセスを集める努力をするのです。

たとえば、アクセスを集めるには2つの方法があります。「お金をかける」か「労力をかける」かのどちらかです。

ポスティングはされていますか?ポスティング用のチラシに自分自身の塾のサイトをのせたり、あるいは見込み客集めをしたりとか。

ブログで集めるのであれば、ブログの読者登録をしていますか?あるいは相手のサイトに対してコメントのしたりしていますか?

私の場合は365日ブログを更新していますし、相手のサイトにコメント書きもしています。見込み客集めもほぼ毎日やっています。

何もしないで成果を得られるということは絶対にないのです

今は不安でも大丈夫ですが、「それでも大丈夫」という前提には必ず種をまいているという前提条件がついているのです。

「私はやっている」

という方は、後はやり方を工夫するだけです。工夫するだけで結果を出す労力は半分に減らせます。

また、「うまくいっているから大丈夫」と思っている場合は、必ず自分自身の塾の穴を塞いでおいてください。

私もそうですがうまくいっていても必ず経営には穴というものがあります。

そして、残念ながらその「経営の穴」というのは人によっては、その人が一番苦しいときに問題として起こってきます。そして、倒産につながるのです。

実際に先ほど書いた倒産した会社などは私がいたときには利益が馬鹿みたいに出ていました。

「税金を払うくらいなら社員全員を海外旅行へ連れて行け」という形で社員全員が海外旅行に連れて行くぐらいです。

社長は一番高いクラスのベンツに乗っている。ですが、その中で人は育っていませんでした。

そこが問題だったのです。つまり「経営の穴」です。そんな会社です。そして今は潰れてないのです。

まずは「書き出す」ようにしてくださいね。きっと心が軽くなって解決策が生まれます。

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