経営の考え方

【倒産】と【引退】

塾経営の次の方針は次の2つです

1.塾は倒産するというもの
2. 引退した時にどうなっているのか

です

1.塾は倒産するというもの
生徒を指導していると「このままでは不合格になる」というのはプロである塾長であればよくわかっています。

「この子の勉強では決して合格することはない」と予測する。するとほぼそういったこと形になります。

逆に、「この子は伸びていくよ」と思えばほぼそういう形で、生徒の成績は伸びていきます。

これは誰でもわかりますよね。ですが、受験生なのに勉強をしてない子は「自分は受験前になって成績が伸びて合格する」と思っています。

これは受験生が「自分だけは落ちない」と思っているようなものです。当然ですが他人に起こることは自分にも起こります。

塾長からすれば、勉強していない受験生が不合格になるということはわかっていても、まさか自分が落ちると思っていないのです。

そして、受験前になったら慌てて勉強してもときは遅しです。不合格になっても「それは当然だ」と思えるのです。

では塾ではどうでしょうか?「このままでは倒産する」とか「このままでは潰れてしまう」ということがわからないのです。

特に自分のことについてはです。これは私も含めてですか人というのは自分勝手のもので、他人に起こっていても「自分だけは違う」と自分を特別扱いしがちです。

ですが、自塾も同じで、他の塾が潰れるというのは自分自身の塾もつぶれる可能性が十分あるわけです。

だから、「どうするのか?」というとまずは潰れないようにやっていくということです。

こんな風に書くと非常に後ろ向きな形に思えるかもしれません。ですが、大切なのことは「潰さないこと」。

そして、「続けること」です。大きい塾が強いのではなく、生き残った塾が強いのです。

塾の先生によって指導方針は違うかもしれませんが私の場合こういう風にします。
受験指導の時には3つのレベルの学校を用意します。

 

通常授業ではみんなが言ってくるのはチャレンジ校です憧れの学校を色々いってきます。

そして、通常はこのレベルに合わせてそれぞれのレベルを2個から3個受ける学校を準備するわけです。そしてこんなふうになります。

ですが、受験に失敗するという学校の方は次のような形をしてしまうのです。

まるで自分自身が不合格にならないと思っているようにです。

ですが、チャンスが1回しかない以下のように最初に安全校から決めていきます。

自分の子供どもにチャレンジさせたいという気持ちはわかります。ですが後がないこの場合はやはり安全校から決めて行くのが適切だと思うのです。

これは塾経営も同じです。「生徒を100名にする」「塾を5教室に展開する」というように夢を語る前に、まずは最初に最悪を備えて手を打ちます。

その後で安全対策を色々立ててから次のチャレンジを持っていくわけです。

では何が原因でつぶれるのか?

いろいろな理由がありますが、まずは「安定して生徒が集まらない」ということです。塾の長所であり、欠点であるのは定員制会員ビジネスであるということです。

長所・・会員制ビジネスなので生徒が入ると継続して収入が見込める。

たとえば、住宅会社だと、毎月が「新規」なので毎月新しいお客さんを見つけないといけません。

ですが、塾の場合は1回生徒が入ると何か月も続きます。通常は何年も続くのですごく楽なのです。

欠点・・定員制なのでたくさんの希望があっても入れません。

たとえば、定員40名で3月に35名。7名希望があっても5名しか入れません。4月には40名。

そして、5月に2名退塾してもまたすぐには集まらないのです。

これらをわかった上で常に生徒が安定して入ってくる仕組みが必要なのです。

続く

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