経営の考え方

なぜうまくいったのか?

生徒を指導しているとたまに

「点数がアップする」

ときがありますよね。
もちろん、ですが指導する側としてはそれでは納得できません。

なぜなら、そこに再現性がないからです。

「たまたま良かった」
「ヤマが当たった」

とかそういったことは勉強では全然役に立ちません。それよりも

「それを当てにする心構え」

の方が将来を考えると怖いです。

「来月から収入を増やさないといけない。だから宝くじを買う。ギャンブルで稼ぐ」

そんな発想です。これは経営にも当てはまります。

塾を経営していると調子がいいと

「拡大したい」
「店舗を増やしたい」

と思います。もちろん、それは経営者としては当然の気持ちです。

ですが、その前に

「根拠が必要」

なのです。経営していると

「うまくいくとき」
「うまくいかないとき」

というのが必ずあります。うまくいかないときは

「どうしてうまくいかないのだろう」

と考えます。そして、うまくいく人は改善して、対策を立ててそれを乗り切ります。また、成長します。

ですが、それと同様に

「成功しているときもその根拠を知る」

ことが必要です。塾ではありませんが、私が以前勤めていた会社はチェーン展開をしていました。

一番すごいときには、1か月で従業員が100名増えるということもありました。

人事や給与計算をしているものとしては大変です。店舗展開をしているのでその準備もしていましたから・・

ですが、途中で資金繰りがおかしくなってとうとう倒産してしまいました。
(私が退職した後)

「何が原因だったのか?」

実は一つは拡大したときに思うように売上が伸びなかったことが原因にあります。

地域で10店舗をやるオペレーションと40店舗をするオペレーションではその方法は異なります。

10店舗の場合は、1店舗に責任者がいて
それを統括して見て回る責任者がいれば、店舗の品質は保てます。

実際に売上も想定内の範囲でした。ところが、全国に40店舗になる、エリアを回る人も大変です。

当然ですが、10店舗でてきたことも40店舗ではできなくなるのです。

というのは、

「売上が上がっていたのはエリアの責任者が店舗管理ができていたから」

でした。そういった根拠がわからくなくて拡大したために、

「思うように伸びなかった」

のです。塾経営でも同じです。

「常にうまくいっている根拠を求める姿勢」

が大切なのです。

「うまくいっているときもその根拠を考え、うまくいかなかったときもその根拠を考える」

そうやって、再現性を高めていくと

「経営は安定する」

のです。あなたの塾がうまく行っているのであればその根拠は何ですか?

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