チラシを巻いたり、紹介をもらったり、とこの時期どんどん生徒を集めないといけませんね。
今いる中3生が卒業してしまうと生徒数が激減してしまう塾も多いかと思います。
また、それほどでなくても中3生がいなくなると売上が大きく減ってしまうところも多いと思います。
「では、どうするのか?」
もう一度売上について確認しますと
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売上=客単価×客数×継続期間
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になります。この1つ1つの数字を上げていれば売上が上がる計算です。
そして、今塾長が一生懸命やっているのが辞める生徒の代わりに客数を元に戻す努力です。
ですが、今までのように生徒がたくさんいた時代と同じやり方では売上は上がりません。
そんな簡単には新規の生徒は入っていないからです。では、客数を増やさないで売上を上げる方法は何があるのかと言うと当然ですが、客単価を上げるという方法です。
そして、もう一方は「継続期間を長くする」という方法です。つまり、「良い生徒には長く通ってもらう」という方法です。
イメージで言うと以下の方法です
中3の生徒が10名いて、10名卒業してしまうと、あらたに10名集めないといけません。
ですが、継続して5名が残ってくれたら、新規で5名集めるだけですむのです。
それに「継続期間を長くする」というのは時代の流れなのです。
今までの指導というのは中学生がメインで塾のゴールを「高校受験」にしていました。なぜなら、1つの流れがあったからです。
高校入試→大学入試→就職
ですが、これからの時代は不確定な時代です。
高校入試→大学入試→就職
高校入試→大学入試→フリーランス
高校入試→フリーランス
といったいろいろな方法ができています。
それは「インターネットが普及」しているからです。
最近で言えば、私が私の会員である保護者の方が「インターネットでビジネスをします。相談にのって下さい」とそんな時代なのです。
高校に合格して終了。大学に合格して終了ということは決してありません。
例えば、東大に入っても入学して会社に就職としても転職してしまったりすれば終わりです。
「勉強の中身」よりも大切なのは
「物事を長期的に考えられる思考法」
「目標を自分自身で設定して、進んでいく中で問題が発生したらそれを自分自身の力で解決していく力」
です。
塾でもそういった力をつけさせる指導に切り替えていかないといけないのかもしれません。
そうすると、指導は高校受験が終わったら終了ではなく、大学受験あるいは就職試験やそれ以外の勉強法や目標達成法の指導になってくると思います。
つまり、長期的な指導です。子どもに長期的に関わっていかないといけないのです。
では、どうするのか?まずは高校部を開設してないところは、
「高校部を開設する」
ことです。こんな風に書くと
「いや、私は高校生は指導できない」
「うちはそんなに勉強のできる子がいない。進学校ではない」
という反論が出てくると思います。実は私も以前はそんな風に考えていました。
ですが、今は自分が指導できなくても、ネットワークを使って
「大学受験の指導の得意な先生」
に外注すればいいのです。都市部には優秀な先生がたくさんいます。本当に同業からみても「この先生はすごい」という先生がいるのです。
実際に私は外部の先生に指導をお願いします。youtubeを使った添削指導や、zoomを使ってオンラインで指導してもらえればいいのです。
塾長であるあなたが、やらないといけないことは
「生徒に寄り添うこと」
「生徒を理解して上げること」
「生徒と一緒に生徒の将来を考えて上げること」
です。そして、それを求めている生徒や保護者が増えているのです。
また、高校生にもなって
「何でも指導してもらわないとできない」
という生徒は逆に社会でもやっていけないのです。そういう子にしてはいけないのです。
「先生と相談して自分で目標を決めて課題をやっていく形」
で指導していくのです。それに高校生はほとんど手がかかりません。
半分以上大人なので、課題を相談して決めれば自分でやります。
実際に私は指導というより「ケア」です。例えば、
「大学に行きたい」というできない子であれば
「どんな仕事に就きたい」
と聞いて考えさせます。
「大学に推薦でいきたい」
と言う子であれば、通知表の数字を明確にします。
私 「では、通知表は平均いくつあればいい?」
生徒「平均3.6かな」
私 「じゃどれでとっていく?」
生徒「現代文は3→4」「世界史は2→3」「英語は3→4かな」
と1つ1つ本人詰めさせればいいのです。そうすると
「次の中間テストでは何点とらないといけない」
とわかってきます。そうすると「自分で勉強する」のです。
また、大手の塾では映像授業を見せて、
「自塾の授業スタイルに生徒を合させる」
というのがメインです。ですが、大抵の子どもはそれが不満です。
子どもが困っているのは
「学校の成績を上げたい」
のです。部活に忙しい子どもは
「学校の課題以外は中々できない」
のです。だから、
「学校の課題をきっちりマスターさせて欲しい」
のです。例えば、学校の副教材を通常は1回しかしません。いえ、1回もしないかも知れません。それを、1回、2回、3回と丁寧にさせればいいのです。
それだけで力が付きます。そんな指導は「大手はやらない」のです。
他には、「職業高校だから・・」というのがあるかも知れません。ですが、
「職業高校に通う生徒こそ寄り添う必要がある」
のです。例えば、職業高校であっても同じ仕事をしても会社によって収入は変わります。
同じ労働時間が8時間でも、給与が12万円になったり、13万円に変わったりします。
また、福利厚生が違ったりします。どこに就職できるのかは、
「高校の成績によって決まる」のです。そういったことを子どもと話をして、目標を決めて勉強させるのです。
そうやって、「高校合格後でも関わっていく」ということを考えてみてください。
きっと次の打開策が生まれます。