経営の考え方

新しいスタッフ20名募集

忙しい中、新しいスタッフの募集20名。会社の入口には列を作るぐらいの面接の人だかり。

部屋の中に10名ずつ入れて面接です。社長と私。その合間にもどんどんどんどん問い合わせが。さらに新規顧客からの問い合わせが。

ですが、すごい不安です。「20名も採用して大丈夫なのだろうか?」と

そして、目が覚めました。もちろん夢です。なぜか私が社長ではなく、隣には昔からの友人が社長で、私が幹部として座っていました。変な夢。

実は私が勤めていた会社はすでに倒産しています。私が勤めていてときは急成長していました。

大手からも「ぜひうちのショッピングセンターに出店してください」と要望がかかったほど勢いのあった会社です。

当然、仕事は増えますから、忙しいです。当時の私は独身だったので、ずっと会社に泊まっていました。

会社から出るのは1日4回。ご飯を食べるとき3回とお風呂に行くときだけです。

それ以外はずっと会社にいました。社長からは冗談で「お前電気代と水道代払えよ」と言われるくらいでした。

結婚してからも似たような生活は続きます。朝始発の5時半の電車で家を出て、夜は最終電車の12時ので帰ってきました。

最悪なときには寝過ごしてしまって終点の和歌山まで行ったこともあります。

倒産する前はバブルのとき出店のためにお金を借ります。担保として土地を買って、それを担保にするわけです。

そこに社長の家を。当時のお金で4億ほど。

この家を建てた責任は私の一言にあったのかもしれません。というのは家を建ててから社長に言われましたが、私の一言がその社長の心を動かしたようです。

家を建てる前は社長と仲良くさせて頂いていました。週に3回は一緒にお酒を飲むくらい。

社長の家にも何度か遊びに行って子どもの遊び相手をしていました。最初の家に行ったときの感想を素直に社長にぶつけてみました。

当時の社長の家は複数ありましたが普通の家です

「社長の家を見たときホッとした気持ちが半分。そして、残念な気持ちが半分でした」

と。さらにこう続けました。

「ほっとした気持ちというのは普段からお金の使い方に対して立派なことを言っているのに自分は贅沢しているではないか?と。そう思ったけれどそうでなくてほっとした気持ち。

残念な気持ちは社長なんだからもっと大きな家に住んでほしい」と。

それからしばらくして家の購入です。

ですが、何でも良いことが続くとは限りません。バブル崩壊です。出店では何とか順調に進んでいましたが、少しでも売上に陰りが出るとやばいです。

そして、ドンドン傾きかけていました。私は倒産する前に退職していますので、それでも大変でした。「給与遅配」は当たり前(本部の人間)。そして、私は退職。

なぜこの話をするのかというと「固定費を発生させるときには慎重にして欲しいから」です。

たとえば、塾であると「××システム」。教材関係ではよくあります。「これを導入するとすごいことに・」「これで集まるだろう」と思って導入したけれど生徒が集まらない。

でも支払いだけが残っていく・・そんな形です。だから「借金」「ローン」「リース」とはできるだけ抑えておくべきなのです。

経営者としてして大切なことは「最悪を想定しておくこと。そして、それに対して事前に手を打っておくこと」です。

日本の会社の70%は赤字と言われています。そして、ずっと続く会社も少ないです。

だからこそ「慎重な投資」をすべきなのです。固定費や、後々経営を圧迫するもののを一覧としておきます。

「現金で一括で購入するもの」「維持費が発生しないもの」については問題がないですが、それ以外については再考が必要です。

「教材・システム」

 今は塾用のテキストがあります。契約するときはできるだけ「短期で」。システム会社は長期契約を望みますのでご注意を。また、無料のアプリもあります。

「コピー機などのリース」

 中古を買えば10万円。カラでも20万円で。私のところは4万円のものをFAX指導用に使っています。以前は12000円の中で代用。

「自動車の購入」

 購入するときは「車体価格」だけではなく維持費に注意。駐車場。ガソリン。オイル。タイヤなど思った以上に費用はかかります。2年ごとの車検代。

毎年の自動車税。次の自動車購入のための積み立ても考えると月7万円ほどになる場合も。

「家の購入」

安定収入があっても慎重に。東京オリンピックが終わると地価が下落するという話も。

不動産関係の人で地方の人は駅前といった繁華街以外は売りに出しています。参考までに、苗場のリゾートマンションは10万円で販売されています。

もちろん、立地にもよりますが、田舎なら2LDKで鉄筋の一軒家が500万円で購入できるところもあります。

田舎はガラガラになっていますので地価も下落。年老いたら平屋の一戸建てを購入する方法も

「家賃」

立地との兼ね合いもありますのが、家賃交渉はやってみるとべきでしょう

「社員」

社員の場合は、支払いの年俸×1.25 くらいの計算を。社会保険などの費用もけっこう負担に。

たとえば。社員の社会保険料を会社が負担しないといけないので、ご注意を。

すべてを否定するわけではないですが、固定的な支払いは後々苦しみますのでご注意を。

実際に経営を立て直すときは、まずは止血が必要です。それには「経費の削除」がスタートです。

当然痛みを伴います。資金にある程度余裕があれば、いろいろ手は打てますがないと潰れるしかないので。

手が打てなくったときは借り入れてもできませんので。

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