経営の考え方

「この塾つぶれるかも」という話

 

 

これで自分も一国一城の主。塾オープンしたとき自分自身の塾を持ってたことがとても嬉しかった。

それまでも一応間借りして、生徒を指導していたけれどもやっぱり自分の塾は違う。自分の好きなようにできる。

一方、大きな不安はある。 果たして生徒は集まるのだろうか?そして、毎月家賃75000円を払えるのだろうか?

そんな不安がある中で、その不安を書き消しながら塾の準備を進めていった。

これは平成10年の7月当時の私の気持ちです。当時の私は人生の大逆転として塾をオープンしました。

生活の安定のためならサラリーマンをやっていけばいいけれど、今の状態ではとてもじゃないけれども借金を返してはいけない。

「塾でもしようか」とか「塾ならなんとかなる」そんな気持ちでした。

「おお甘野郎。クソ野郎」

と当時の私に言いたい(笑)。こんな考えでやって、「真面目に長年塾をやっている人には失礼じゃないか」と。

確かに塾は簡単にスタートできます。インターネットであれば0円から。オフラインのリアルの塾でもやろうと思えば100万円からでも可能です。

でも続けるのはすごく難しいのです。「集客がこんなに難しいとは思わなかった」というのが率直な感想です。塾をするときは大抵「指導はできる」と考えがちです。

です生徒が簡単には集まらないからです。もちろん、フランチャイズの説明では生徒が集まっている内容。

しかもシミュレーションされている内容はよい内容です。「これなら少ない生徒でもやっていける。黒字になる」と思っていても、その最低である生徒の人数すら集まらない。

客単価が2万5000円で30名集まれる1か月の売上が75万円。これだけあればなんとかやっていえる。

「30名ならなんとか集められるだろう」なんて思ってスタートしたけれどもその30名すら集まらない。

実際の話、塾の生徒が10名~20名という塾もたくさんあるほどです。ほとんどやばい塾です。

私もそうでしたが、当然家庭教師をしたり、他のアルバイトをしたりして食いつなぎます。

そういう実態を知らなくてスタートして思ったように集まらないので資金が枯渇。

仕方がないので朝の時間はアルバイト。お弁当の配達をしたり一般の会社でアルバイトしたり、とき引っ越しのアルバイトをしたり。

家族を養わないといけないために塾の休みの日曜日はイチゴ狩りのアルバイト。

本当は集客をしないといけないのにお金も時間もない。そして、負のスパイラルに陥る。どんな風に脱出していいのかわからない。そんな状態です。

最後にはチラシを作るお金もなくなってしまう。せっかく意気揚々とスタートした塾も3年と持たない。一体どうすればいいのか?

全てこれは私が経験したことです。集客できないと正直でどつぼにはまります。

アルバイトをしたり、他の仕事をしたりしながらやっているのでうまくいかない。

正直言うと塾をオープンした人は3か月いえ、3年は死ぬ気でやってください。

もちろん場所にもよりますが、死ぬ気でやってください。大切なのは最初です。生徒がある程度集まれば軌道によりますが、集まるまでは死ぬ気でやらないととてもではないが集まりません。

最初は死ぬ気で「集客」。そして、3年間はその集客を安定的に集まるように固めてしまうのです。そこからゆっくりするのは OK です。

ですが最初の3年間は、本当に死ぬ気です。
というのは飛行機と同じで、飛行機が飛び立つときは一番大変なのです。通常飛行機の燃料は最初は通常の3倍も使うそうです。

そして、ある程度の高さになると安定するのと同じで、塾を安定させるまでが大変です。

それを間違っても、物を購入するのに情熱をかけてはいけません。部屋の備品を購入することに時間をかけてはいけません。

まずは生徒に来てもらうこと。そして教務力を上げることです。それに全力をかけてください。

そうしないとお金がなくなって打つ手がなくなってしまうからです。間違っているのはお金があるときにそれをしないで、お金がなくなってから何かすることです。

9月以降相談をやっていきますのでよかったらどうぞ。

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