経営の考え方

ウサギとカメとラクダの三角関係は?

自分の強味を知る

脳タイプ診断の中でこんな動物の競争です。それは3匹の動物の話です。

その3匹の動物とは「ウサギ」「カメ」「ラクダ」です。その3匹が3地点まで競争します。

「さて、この3匹の中でどの動物が勝ったのか?」

という話です。

あなたはどの動物が勝ったのかわかるでしょうか?

「足の速いウサギでしょうか?」

それとも

「泳げるカメでしょうか?」

それとも

「乾燥に強いラクダでしょうか?」

さて、どれでしょうか?

実はこの答えは「わからない」のです。

というのはそれぞれの動物が勝つのは戦うフィールドによって違うからです。競走するフィールドが違うと当然ですが、勝つ動物が違ってきます。

広い草原であれば当然ウサギです。海の中でしたらカメです。また砂漠でしたらラクダが勝ちます。

このように戦う場所によって勝者が違ってきます。これはかなり重要になります。

カメがいくら努力しても、砂漠ではラクダに勝てません。「まだまだ努力が足りないのか」と思って、一生懸命頑張ったところで無駄です。

それは「努力の方向性」が違っているからです。それよりはカメはラクダと話をして、海で競争すればいいのです。そうすれば確実に勝てます。

この話を塾に置き換えるとどうなるのか?つまり塾でも勝てるフィールドで競走するということです。

「塾長のためのWEB集客研究会」では「WEBでの集客」ということをやっています。

ですが、集客の前にもっと大切なことは「自分自身の強味を知る」なのです。先程の動物でしたら、「ウサギは走るのが得意」「カメは泳ぐのが得意」「ラクダは乾燥に強い」と言ったことです。

それを踏まえて、戦う場所を決めるのです。自分自身がどんなことに強味があるのか?そして、どこで戦えば勝てるのかを知ることなのです。

これなしでいくら努力しても結果は見えています。そうするとこんな考えが出ます。「自分はどの科目が強いのか?」と。

実は強味は「指導する科目だけ」ではありません。自分の強味を分けて考えてみますと、「学力の高い層なのか低い層なのか?」とか「先生をまとめる力」「ビジネスを構築する力なのか」などいろいろあるのです。

実際の「学力層」について話をしますね。指導する科目の「指導科目が自分できる」ということは必ずしもプラスに働くわけではありません。

指導する科目の実力がそれほどでなくても、指導はできます。というのは指導のスキルというのは「勉強ができる層」と「勉強ができない層」ではそのスキルが違うからです。

例えば、数学の話をしましょう。私は高校生の数学を指導しています。ですが、決して数学が得意ではありません。

逆に高校のときには数2Bになって、「数学は無理」と諦めています。ですが、生徒には数学の指導をして結果を出しています。

指導していても問題がわからなくてヒヤヒヤすることがあります。「そんな指導をしてお金を貰っているのか?」と言われるかも知れません。

ですが、高校生が私の数学の体験授業をするとほぼ100%に近い形で入塾します。

「数学ができないのに」です。その理由は簡単。「数学ができない子の気持ちを理解している」からです。だから「より細かく指導できるから」です。

高校になれば「数学を一番得意する先生」が指導します。数学の得意な先生は「これくらいはわかるだろう」と思って指導します。

そして、それは指導の端々に見られます。子どもはそれを敏感に感じ、その先生には「聞きにくくなる」のです。

そして、「これなら学校と同じ」何て思います。特に「数学が嫌いな子」はです。

逆に私は「できない子の気持ちがわかる」ので、最初にその話をします。

「私も高校のときに数学のM先生に職員室に質問に行ったことがあるよ。

そうすると先生からは『これくらいわかるよね』『~ね』と言われて、わからないのに『は、はい。わかります』とウソを言ってわからないまま帰ってきたことがある。

本当に数学の先生は『それくらいわかるよねオーラ』を出しているよね」

という話をするのです。そうすると「この先生は僕の気持ちがわかってくれる」となるのです。

実際に気持ちがわかるので、指導も中学生からのに内容を指導します。そうやって、インターネットでも「高校の赤点対策の指導」ができるのです。

もちろん、「赤点対策」と言うと「全然できない子」というイメージがあるかも知れません。

ですが普通のできない子と違うのです。本当に低い子はもともと偏差値の低い学校に行っているので、教科書も簡単です。

テストも「このプリントから出る」と言われて、そこから出るので塾にくることはないのです。

ですが、通常は私の塾に来るのは、「中途半端に進学校」「進学校」に通っている生徒の赤点対策なのです。

そして、テキストは学校の副教材。それを何度も解かせます。3回解くと子どもの成績は自然と上がってきます。

しかも、定期テストだから結果がすぐに出ます。だから、指導は意外と楽なのです。そうやって「自分の強味を知ってそのフィールドで戦う」のです。

そして、自分の強味以外は外注する。それがとても大切なのです。そのためにはまず自塾の強味を3つ書き出しましょう。

「うちはここが強い」というのを3つ上がるのです。そして、そこに資本を集中するのです。

私たち中小の塾はとてもではないですが、広告予算では大手の塾には勝てません。

相手は1回30万、50万と広告費をかけて生徒を集めてきます。それに対して同じような方法は取れないのです。それだったら自分の強味を生かしてそこに集中して生徒を集めるのです。

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