塾の経営をしていると迷うことがあります。その話を。
最近いろいろなことが周りに起こっています。そして、一般的な塾長も4月から新しいことをスタートされる方もいるかもしれません。
そして、今までいろいろなことを取り入れられてきたと思います。たとえば、コーチング、ロボット教室、プログラミング教室、英会話教室など。
1つ1つに対して批判するつもりはないですし、当然取り入れないといけないことはドンドン取り入れていく必要があります。
ですが、1つだけお聞きしたいことは、それは何のために取り入れるのですか?そこがポイとンです。それをはっきりさせる必要があるのです。
というのはこんな話です。昔は新規創業した企業のうち10年で8割が死亡していたと言われていました。今はもっと厳しくて9割が死亡しています。
つまり、死亡=倒産です。そして、企業には30年説というものがあって、30年残っているのは5%と言われています。ですが最近でもっとひどくなっています。
では、「どうやれば続けられるのか?」経営がうまく方法は2つの方法があると言われています。
1つは、「時流に乗る」というもの。そして、もう1つが「正しい経営をする」というものです。
時流に乗るのは、今流行っているものをドンドン取り入れていくことです。もちろん、失敗するときもありますが、やっている人も多いと思います。
もう1つは「正しい経営」をするというものです。それでは正しい経営とはどんな方法でしょうか?
「それは1つの軸をしっかりもってセオリー通りにやっていくこと」
です。その中で、いつも私の頭の中にあるのが、北海道にある「土屋経営」の会長である土屋公三氏が提唱されている
「経営のコマ理論」
です。
どういった内容かというと、コマをイメージしてもらったらわかりますが、コマというのは回転しています。
ですが、その中心は軸があってそこは大きく回っていません。一方、周り大きく回ってグルグルと回転しています。このコマに経営を例えています。
「時代は流れている。だからドンドン変えていかないといけない。でも、変えてはいけないものがある」
というものです。つまりこんな感じです。
変えてはいけないもの=コマの軸
経営理念
変えていくこと=コマの外側の部分
しくみ、商品、組織など
です。だから時代は流れているので、いろいろな商品を取り入れたり、仕組みを取り入れたりする必要があります。
ですが、もう1度聞きますが、
「何のためにそれをしますか?」
つまり、自分のところの「理念」という軸持つ必要があるのです。その軸さえしっかりしていれば、何をやっても大丈夫だと思います。
ですが、
「これが流行っているから」
「みんながやっているから」
では、真剣にそれに取り組んでいる塾にはとても勝てないのです。
「じゃ、あなたのところの理念は何だよ」
と言われそうなのでそれに答えますね。私の塾は、形式は「塾」であって塾ではありません。子育ての一部です。
そして、私が目指していることは
「1人1人の子どもが最適な人生を歩む」
ということです。私の塾には偏差値でいうと、上は84から下は22までいます。東大・京大を志望している子もいれば、高校合格も危ぶまれる子もいます。
ただ、どの子にも「最適な人生」を歩んでもらいたいと思っています。
「最適に人生」というわかりにくいかも知れません。
「個人の持っている最大の才能を見つけて、それを磨いて仕事にして生きていく」
というものです。人にはそれぞれ才能があります。
「勉強ができる」
「絵がうまい」
「走るのが速い」
とか。逆に「不向き」なこともあります。やってもうまくいかないこと。興味を持てないことです。
「全員が東大にいけるわけではない」
「全員がプロの選手にはなれない」
ですが、
「全員が幸せになれる」
と思っています。人にはそれぞれの持ち味があって、本人もそれをやっているとすごく楽しいです。ですが、それを磨かないといけません。磨いて磨いて仕事にするのです。
そうすると「自分でうまくできて、楽しくて、人生がワクワクする」のです。例えば、サラリーマンには「サザエさん症候群」というのがあります。
サザエ症候群とは、日曜日の夕方に、テレビでサザエさんの番組が流れる。すると仕事にいかないといけないので憂鬱になるというものです。
私の場合はそういったものは全くないです。逆に「あの仕事がしたい」「あれもやりたい」とワクワクしています。
つまり、こういった状態です。ですが、以前の私は塾長としては、
「落ちこぼれ」
でした。直接生徒がたくさん来るとストレスで嫌になりました。今でもストレスです。
騒がしいとかうるさいとうんざりします。
だから、一般の塾長のように集められなくて、オフラインでの自塾の生徒集めはブレーキがかかりました。
生徒が集められない。売上は上げたいけれど、生徒を集めたくないという矛盾した状態が続いていたのです。塾を辞めたいと思いました。そして、つぶれました。
ですが、今のようなインターネットの形式にしてから生徒がドンドン集まっています。365日ブログを更新しています。つまり、
「自分に合ったところで働く」
「自分の才能を生かす」
ようにすれば
「全く違った人生を歩める」
のです。そういった
「その人に合った最適な人生」
を歩ませたいと思っているのです。それが理念です。だから、それ以外のことはその目的のためにやっていることなのです。
もちろん、塾長のためのWEB集客研究会も同じです。その先生の本来の才能を生かせて、それで食べていければいい。そうすれば毎日が楽しい。それは先生も生徒も同じ。
と思っているからです。再度聞きますが
「あなたは何のために塾をやっていますか?」
その理念がはっきりして、コマの軸がブレなければあとはいろいろ変えればいいのです。