指導

これから塾の行方

本当の意味で進路指導をやっていて難しいのが、「その子の適性に合っているのか」ということですね。

進路指導であれば相手の要望に合わせられればいいのかも知れません。「合格は厳しいとか」「この科目はやった方がいい」とか。

ですが、相談すねのが自分の子であれば、「大学に合格」ではすまないはず。子どもの幸せを願うのであれば、「子どもの適性に合っている」ということはとても大切なことです。

というのは、実は私も自分自身の適性について非常に悩んでいた時期があったからです。

私が最初に悩んでのが中2。自分自身の目標が決まらずに悩んでいました。周りの友人達は「将来は学校の先生になる」という目標があって、がんばる理由がありました。

というのも勉強しているけれども、私自身が勉強することにあまり意味を見出すことが出来ません。ただ単に友達に負けたくないという気持ちで家に勉強していただけです。

だから、「将来の目標が決まっている友達」が大変うらやましかったのです。

2番目に悩んだ時期は高校2年生。大学の学部を決定するのにどの学部にすればいいのか悩んだときです。

私自身は今でもそう思いますが、経営や経済学部に向いていたと思います。経営や経済が好きで興味があるのですが、それは今でも変わりません。

ですが、当時の私には大きな欠点がありました。それは数学が大学入試の二次試験レベルはなかったということです。

学校の成績はそれほど悪くなかったのですが、大学入試の2次試験にはとても点数が取れる力はない。

しかもうちの家はお金がなかったので母が出した私が大学に行ける条件はたった一つ。

「現役で国立大学に入る」というものでした。それをクリアすればお金を出せる条件だったので、私は絶対に現役でしかも国立大学しかなかったのです。

さらに悪いことに私が高校に入ったときの成績は360人中180番。当時の高校は国立大学には50番から60番までしか入っていなかったので、そのままの成績では決して合格することができません。

1年経っても変わらず、2年経って若干良くなったくらいでした。だから、かなり集中してやる必要があったのです。

そのために早々に受験科目を決めたかったのですが、それには志望学部を決めないといけません。

ですが、志望学部どう決めるというのはある意味では自分の将来を決めることと同じです。

だから悩みました。それでやったのが「心理適性検査」でした。しかも2つも。今はなくなってしまたかったかも知れませんが、1つは「旺文社」がやっているもの。もう1つは「学研」のやっているものでした。

そして、心理テストを受けたものの、2つともに共通していたのがやはり「経済学部」。ですが、数学が不安。

それで心理テストでは文学部も候補に出ていたものの就職を考えると不安。

それで私が考えていたのが「心理学科」でした。心理学は興味があって、就職にもよいということだったのですが、私の適性は「残念ながら・・」という回答が。

結局、受験科目もありそのまま心理学科に合格。4年経ってからの結論は

「やっぱり向いていない」

と。心理は仕事に入って使うことはありますが、学問としての心理学は私には向いていませんでした。そして、経営の道に・・・。

子どもの将来を考えるのは本当に難しいですね。一番いいのが

「その子の適性に合った才能を磨いて社会に貢献して収入を得ること」

塾はそれをサポートする

それを目指します。

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